VW新型「ゴルフ8」にも採用! ブリヂストンの新タイヤ技術「エンライトン」ってなに?

ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストン・ヨーロッパ・エヌヴィー エスエーは2020年9月9日、フォルクスワーゲンの新型「ゴルフ8」の新車装着タイヤ「TURANZA ECO(トランザ・エコ)」に、環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「ENLITEN(エンライトン)」が採用されると発表した。

およそ20%の軽量化、転がり抵抗は約30%低減

 ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストン・ヨーロッパ・エヌヴィー エスエーは2020年9月9日、フォルクスワーゲンの新型「ゴルフ8」の新車装着タイヤ「TURANZA ECO(トランザ・エコ)」に、環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「ENLITEN(エンライトン)」が採用されると発表した。

ブリヂストンのタイヤ新基盤技術「エンライトン」を採用した新車装着タイヤを履いたVW新型「ゴルフ8」
ブリヂストンのタイヤ新基盤技術「エンライトン」を採用した新車装着タイヤを履いたVW新型「ゴルフ8」

 タイヤ技術「エンライトン」とは、タイヤ重量を大幅に軽量化、省資源化やタイヤの転がり抵抗を大幅に低減することで環境負荷を軽減するとともに、ハンドリングなどの運動性能との両立を可能にした基盤技術のひとつ。

 この技術は、3次元形状のサイプによるパターンブロック挙動の最適化、および最新シミュレーション技術を活用した接地形状最適化により、タイヤサイズ225/40R18の場合、従来の乗用車用タイヤに比べておよそ20%の軽量化、転がり抵抗は約30%低減することを可能にしているという。

 新車装着タイヤでエンライトン技術が採用されたのは、2020年7月に欧州で登場したVW「ID.3」に続きゴルフ8が2車種目。

 VWを代表するCセグメントハッチバックのゴルフ8は、昨年2019年に欧州で登場。半自動運転モードを可能とするとともに、新開発のサスペンションによりハンドリング性能にも優れたモデルだ。

VWの新EV「ID.3」にもブリヂストンのタイヤ新基盤技術「エンライトン」を採用した新車装着タイヤが選ばれている
VWの新EV「ID.3」にもブリヂストンのタイヤ新基盤技術「エンライトン」を採用した新車装着タイヤが選ばれている

 ブリヂストンはVWと共同で、ウエット性能などの運動性能や摩耗性能を維持しながら、軽量化による転がり抵抗の大幅な低減を追求。ゴルフ8の新車装着タイヤとして承認された「トランザ・エコ」は、エンライトン技術が持つ技術優位性と独自の材料技術を組み合わせることで、VWが求める環境性能と運動性能の両立を実現、評価されたタイヤとなる。

※ ※ ※

 エンライトンは、省資源化と転がり抵抗の低減により、ガソリン車の走行時にタイヤ起因によるCO2(二酸化炭素)の排出量を約30%削減することを可能にしているという。

 現在、ID.3、ゴルフ8と、VW用のOEタイヤに採用されたエンライトン技術だが、今後リプレイスタイヤ(市販用タイヤ)に展開する予定はあるのだろうか。広報部によると「まだ具体的にそのような話はありません」とのことだ。

 だが今後、比較的路面状況の良い日本や欧州を中心に販売される、ブリヂストンのリプレイスタイヤにも、このエンライトン技術が採用されていくと予想する。

 ハンドリングなどの運動性能やタイヤライフにつながる摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗を従来よりも約30%低減可能なブリヂストンの基盤技術、エンライトンの今後の展開に注目だ。

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