日産新型「フェアレディZ」いよいよ公開へ 日本&北米市場でトヨタ「スープラ」を超えられる?
日産は、2020年9月16日に新型「フェアレディZ(プロトタイプ)」を世界初公開します。昨今のスポーツカービジネスはかつてより勢いは衰えているものの、北米ではまだまだ魅力的な市場だといえます。最近では、2019年に約17年ぶりの復活を遂げたトヨタ「スープラ」が話題となり、北米市場でも順調に売れています。新型フェアレディZは、北米でのスポーツカービジネスでどのような展開を見せるのでしょうか。
ライバルとなるスープラはどうだった?
ところで、日本のスポーツカーとしてフェアレディZのライバルに相当するのはトヨタ「スープラ」でしょう。
2019年は7月からのデリバリーにもかかわらず半年で2884台を販売。2020年は8月までに3309台を販売していて、しかも3月から4月にかけて減った販売台数も5月以降は回復して毎月500台を超えオーバー。このまま推移すると年間5000台には届きそうです。

では、新型Zは北米で大ヒットモデルとなるのでしょうか。
北米においてもスポーツカービジネスが厳しくなっている昨今、かつてのように年間2万台を超えるような状況は難しいでしょう。
しかし、2000年代に入ってからのアメリカンマッスルカーのトレンドであるノスタルジックなスタイリングとこれまで以上に高い性能を併せ持つ新型のキャラクターが評価されれば、新型スープラと同じ年間5000台ほどの水準は期待できるかもしれません。
次期型フェアレディZとスープラを比較すると、フェアレディZはスープラよりも動力性能が高い可能性が高く、さらにMTも選択可能(スープラはATしか選べない)。
そのうえ価格もスープラに比べて大幅に安いのがスープラに対するアドバンテージといえるでしょう。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。













































