さり気なく高性能なのがイイ! ちょっと前に登場したスポーティセダン3選
普段使いからスポーツ走行までこなせるセダンとは
●ホンダ「アコード ユーロR」
ホンダは次世代のコンパクトカーとして、1972年に初代「シビック」を発売。低燃費、高性能、広い室内を実現したことで、大ヒットします。
この初代シビックのヒットによってホンダは企業として大きく成長することになり、車種の拡充を進め、1976年にはシビックよりワンクラス上のモデル「アコード」を発売。
発売当初は3ドアハッチバックのみでしたが、1977年にはセダンが追加され、その後のアコードの主力はセダンへと移行していきました。
そして、1997年に発売された6代目では、高性能モデルの「アコード ユーロR」を2000年に追加。普段使いに適さないほど乗り心地を犠牲にした「シビック タイプR」や「インテグラ タイプR」に比べ、適度なスポーツモデルをコンセプトとしており、姉妹車の「トルネオ」にもユーロRが追加されています。
先代からダウンサイジングされたボディに搭載されたエンジンは、2.2リッター直列4気筒VTECで、最高出力220馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみとされました。
外観では前後のアンダースポイラーとサイドステップが装着され、専用ローダウンサスペンションや16インチ軽量アルミホイール&ハイグリップタイヤ、高剛性ボディとブレーキの強化などで、高い動力性能と優れた操縦性能を実現。
内装ではレカロ製バケットシート、MOMO製革巻きハンドル、アルミ製シフトノブ、ホワイトメーターパネルなどが採用され、タイプRシリーズに近いモデファイがおこなわれています。
また、2002年に登場した7代目でもユーロRが設定されましたが、8代目以降は国内で高性能モデルはラインナップされていません。
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販売店からの声として、子育てがひと段落したファミリー層を中心に、ミニバンから3列シートのSUVへの乗り換えが増えているといいます。
同様にセダンやステーションワゴンへの乗り換えも十分に考えられますが、国産車ではラインナップの減少によって、選択肢が少ないというのが実情ではないでしょうか。
欧州車ではセダンもステーションワゴンもまだまだ豊富ですが、プレミアムなモデルが中心で、どれも高額とあって手軽には買えません。
ドライバビリティに優れ、比較的安価なセダンやステーションワゴンの復活は、そう簡単ではなさそうです。