最近なぜ見ない? 車の「ボディカバー」 いまなお残る需要とは
以前は駐車場や住宅の前に駐められているクルマなどで、よく見られたボディカバー。最近では使われる事例が減ったといわれますが、その理由は何でしょうか。そしていまなお存在する需要とはいったいなんでしょうか。
ボディカバーにはメリットとデメリットがある
ボディカバーは、クルマのボディを保護する目的で使われるカー用品です。昔と比べると、ボディカバーを付けているクルマが減ったように思われますが、近年はどのようになっているのでしょうか。
ボディカバーは、ボンネットやフェンダーの隙間などから入り込んだホコリが堆積したところに雨が加わり、泥化することを防いでくれるのはもちろん、樹木などがある駐車場では樹液や鳥のフンの付着からもクルマを守ります。
汚れが付着しなくなれば洗車する回数を減らすことができ、クルマの維持にかかる時間と労力を減らすことができるのがメリットです。
また直射日光を受けなくなるので、ボディ塗装の劣化による退色やクリア剥がれの進行を抑えるだけでなく、ダッシュボードやドア内張り、シートなど内装パーツの色抜けやひび割れを防いでくれたり、ヘッドライトの黄ばみやくすみも防ぐことができます。
しかし、ボディカバーも埃や砂が付着することでボディの塗装を傷めてしまうこともあるため、カバー自体のメンテナンスも必要です。
さらにカバーの脱着作業や、外したカバーを収納する手間、自宅から離れた駐車場では保管や持ち帰る手間もあり、メリットばかりではありません。
雨の日にクルマを使う際に、濡れたボディカバーをどうするかという頭の痛い問題もあります。
それでも一定のニーズがあるといわれているボディカバーですが、実際に減っているのか、そのなかでどのようなドライバーたちが利用しているのでしょうか。大手カー用品販売店に聞きました。
――ボディカバーを見かけることが減ったように感じますが、販売数も減っていますか。
店舗にもよると思いますが、確実に下がっています。
一番の理由としては、ここ数年はワゴン車をはじめ車高の高いクルマの割合が増えたことで、一人では脱着が難しいことが挙げられます。
また戸建住宅の駐車スペースに保管しているクルマなら、ボディカバーを外して玄関のなかにそのまま放り投げておくこともできますが、マンションやアパートなどの駐車場ではカバーをたたんでクルマの中にしまう面倒さが敬遠されている理由だと思います。
――現在では、どのようなユーザーがボディカバーを購入されていますか。
日常的にはクルマに乗らないお客様がボディカバーを購入されています。とくに幌タイプのオープンカーでは、幌の劣化防止や雨漏り対策のためにカバーが必要と認識されているようです。
また最近では、旧車の部品や車両自体の盗難などが話題になることが多いので、旧車にお乗りのお客様からご相談をいただいたことがありました。
しかし、現在の汎用品ボディカバーではフェンダーミラーの逃げは考慮されていないので、「左右のフェンダーミラーの膨らみで、雨が降ったらボンネットの上に池ができていた」と購入後の来店時に指摘され、適合の難しさを実感しました。
タイヤやホイール、ステアリング、シートなどのパーツ盗難や、クルマ自体が盗まれにくくなるほか、車種そのものの「目隠し」のためにカバーを必要としている人がいて、ボディカバーの需要はなくなっていません。
コーティングの技術が発達したからだよ。
車に興味がないからだよ。
ただの足としか思ってないし同じ車を10年以上乗る事も少なく使い捨て感覚だから大事に乗ろうって思わない。
旧車乗りが使うのはどれも大切に思っているから。