なぜ中国人はセダンが好き? 日本では人気低迷も シルフィやシビックが好調な理由

ホンダも「シビック」「アコード」が好調な中国

 日産と同様に、日本と比べてセダンの販売が海外で好調なのがホンダです。

 日本市場では、フラッグシップモデル「レジェンド」を始め、北米市場でも人気の高い「アコード」や「シビック」など幅広いセダンのラインナップを持っていますが、セダン人気が落ち込んでいることもあり、販売台数では芳しくありません。

 しかし、中国市場ではシビックの2018年の販売台数が20万台を超え、日本の同時期と比べて20倍差になります。

 2019年7月の新車販売台数は前年比9.4%増の11万5950台と好調。直近の2020年5月、6月でもシビックだけでも2万台を超える人気です。

中国市場で人気のホンダ「アコード(中国仕様)」
中国市場で人気のホンダ「アコード(中国仕様)」

 また、同じくセダンの「アコード」も中国市場で設定されている「スポーツハイブリッド」がユーザーから高評価を受けているといいます。
 
 ホンダの担当者は、中国市場のセダン人気について次のように話します。

「中国では、北米同様にシビックやアコードが人気です。その要因としては、セダンそのものが人気なのもありますが、両車の質感の高さが好評だとも聞いています。

 他車でも他国と比べて高級感ある内装を中国市場向けに設定しているという話もあるので、恐らくいまの中国人のニーズが『セダン×高級感』というところにあるのではないでしょうか」

※ ※ ※

 日本市場ではかつてほどの勢いがないセダンですが、北米市場でも2018年にフォードがセダンの販売から撤退する方針を明らかにするなど、日本と同様にセダンの人気に陰りが見えてきています。

 そんななか、世界の新車販売台数とともに、セダンの人気が高い中国市場では、車名の後に「L(ロングの意味)」が付けられた専用モデルが各メーカーから出ているなど、今後も中国市場ではほかの市場とは異なる動きが続いていきそうです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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