スバル新型「レヴォーグ」は超進化! まるで「WRX」のような走りを実現できた訳とは

スバル「レヴォーグ」がフルモデルチェンジし、2代目に生まれ変わります。デザインや走行性能、安全装備など、すべてが一新した新型レヴォーグを解説します。

すべてが一新! 新型レヴォーグがスゴイ!

 東京モーターショー2019での世界初公開から約10か月、ついに2代目となる新型レヴォーグの先行予約が2020年8月20日よりスタートしました。

スバル新型「レヴォーグ STIスポーツ」(プロトタイプ)
スバル新型「レヴォーグ STIスポーツ」(プロトタイプ)

 筆者(山本シンヤ)はそれに先駆け、“ほぼ”量産モデルであるプロトタイプにクローズドコースで試乗してきました。

開発の陣頭指揮を取ったPGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)の五島賢氏は、「新型レヴォーグのコンセプトである『継承』と『超革新』のために、スバルの持てる技術を全て盛り込んだ」と語っています。

 正直にいうと、乗るまでは「期待半分、心配半分」だったのですが、今回試乗して「その言葉にはウソ偽りはない」と感じました。

 エクステリアはすでに公開済みですが、やはり日の光の下で見たほうが魅力的です。プロトタイプと比べると、車高やホイールのツラ具合は現実的になりましたが、それほど気になりません。

 ボディサイズは現行モデルよりアップされましたが、日本をメインマーケットにする新型レヴォーグだけあり“微増”で抑えたことは高く評価すべきポイントでしょう。日常域の取り回し性などは現行とほぼ同等です。

 今回初公開となるインテリアですが、エクステリア以上に大きく変化しています。最大の特徴はインパネ周りで、センターの縦型大型ディスプレイ(11.6インチ)はナビゲーションやエアコン、各種操作系を集約され、メーターはスバル初のフル液晶メーター(12.3インチ)を採用。

 さらに、高めに設定されたシフト周りはコクピット感覚を強める演出で、スポーティと先進性を上手にバランスさせたデザインに仕上がっており、現行モデルと比べると隔世の感があります。

 居住性の高さもポイントで、現行モデル+25mmのホイールベース拡大は後席の居住性アップに用いられ、足元スペースは5代目「レガシィ」に匹敵するレベルを実現。

 ラゲッジスペースの広さはいうまでもありませんが、ハンズフリー電動リアゲート(エンブレムに手をかざすタイプ)の採用により、利便性も高められています。

 これまでスバル車は「乗るといいよね」というかんじでしたが、新型レヴォーグは「乗ってみたくなる」魅力がプラスされたように思いました。

 パワートレインは次世代ダウンサイジングターボのひとつである1.8リッター直噴ターボを搭載。エンジン型式の「CB18(ボア88×ストローク80・6mm)」からわかるように、FA/FBとは関連性のない新規開発ユニットで、177馬力/300Nmを誇ります(参考値)。

 トランスミッションはCVTのリニアトロニックですが、このエンジンに合わせて新開発された次世代版です。

 キャラクター的には現行1.6リッター直噴ターボ(FB16)の置き換えですが、その実力は+200cc以上の伸び代です。

 発進時にターボラグが少なめでスッと前に出る応答性の高さ、実用域の豊かなトルク(1500rpmから4000rpmまで最大トルクを発揮)による1.8リッターを感じさせない力強さ、そしてスバルらしい高回転まで軽快で伸びの良い特性は、単なる実用ユニットとはちょっと違うように感じました。

 リニアトロニックCVTの制御も素晴らしく、アクセルをベタ踏みしない限りはレスポンス/ダイレクト感、さらに変速制御などは良くできたATに近いレベルといっていいと思います。

 気になる燃費も頑張っているようで、今回の味見した感触だと高速巡航では20km/L越えも可能だと感じました。これは正式発売後に公道で試してみたいと思います。

 プラットフォームはSGP(スバルグローバルプラットフォーム)ですが、フルインナーフレーム構造(外販パネルを最後に結合)を採用したバージョン2といっていい仕様です。

 構造用接着剤仕様拡大や樹脂リーンフォース、さらには締結剛性を引き上げる新形状のボルトなどの採用などでボディ剛性を飛躍的にレベルアップさせていますが、剛性バランスや力の伝達にもこだわった設計です。

 体幹を鍛えたボディにはロングストローク化されたサスペンション(フロント・ストラット、リア・ダブルウォッシュボーン)をプラス。ノーマルはコンベンショナルダンパー(KYB製)、STIスポーツはスバル初採用の電子制御可変ダンパー(ZF製)を採用しています。

 加えて、2ピニオン式電動パワーステアリングや操縦性を高める空力アイテムを採用するなど、すべてが新しくなっています。

【画像】メーターパネルに地図が! 新型レヴォーグが超先進的!(34枚)

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