ガソリン車より価格高いハイブリッド車で元は取れる? 災害時に有効な面も エコだけじゃない魅力

エコがすべてじゃない! トヨタのハイブリッド車は災害時も安心!?

 新型フィットの競合車とされているトヨタ新型「ヤリス」ではどうでしょうか。

 新型ヤリスは、新型フィットと同じ2020年2月に発売されています。なお、新型ヤリスの「HYBRID X」はWLTCモードで世界トップクラスとなる36.0km/Lを記録。ガソリン車の走りを重視したパッケージとともに、ハイブリッド車の低燃費も大きな注目を集めました。

最近のトヨタのハイブリッド車には外部給電機能を備えたモデルが多い
最近のトヨタのハイブリッド車には外部給電機能を備えたモデルが多い

 ヤリスやフィットはコンパクトカーというジャンルに属し、このクラスは普段遣いの通勤・通学や買い物として使用する用途が多く、その分日々の燃費を気にするユーザーがターゲットになるため経済性を求める人が多くなります。

 そのなかで、世界トップクラスの低燃費を誇るヤリスについて、トヨタの販売店スタッフは以下のように話しています。

「ヤリスは、ガソリン車よりもやはりハイブリッド車のほうが人気です。さらに、ほかのモデルにおいても、もはや主流はハイブリッド車といっても過言ではありません。ハイブリッド車を選んだお客さまからの反響でよく聞くのは、給油の回数が減ったことについてです。

 これは単に手間が減るというだけではありません。例えば、災害時などでガソリンスタンドがこれまで通り利用できなくなっても、燃費の良いクルマなら、ガソリンスタンドの利用が少なくてもすむというメリットにもつながります。

 実際に、震災発生時に燃料がなくて避難にクルマを使えなかったといったケースを耳にしたことがありますが、災害時の自動車利用は想定通りにいかないことも多いのです。

 また、最近のハイブリッド車にはAC100・1500wのコンセントを設定しているモデルが多く、アウトドアや災害時などではクルマから電源を取ることが可能なのも、昨今の事情により支持されている要因かもしれません」

※ ※ ※

 このように、ハイブリッド車を選ぶ理由には、単純に低燃費や給油回数の減少という経済性という部分だけではなく、昨今のアウトドアブームの高まりや地震や豪雨などによる災害時の安心感という面で幅広いユーザーから支持されていることがわかります。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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