ガソリン車より価格高いハイブリッド車で元は取れる? 災害時に有効な面も エコだけじゃない魅力

今や新型モデルのほとんどに設定されているハイブリッド車。車種によってはガソリン車よりもハイブリッド車のほうが人気ということも珍しくありません。なぜ、ガソリン車より車両価格が高いハイブリッド車に人気が集まるのでしょうか。

ハイブリッドの魅力は「数字」だけじゃない!

 最近、販売される新型モデルの多くにはガソリン車とハイブリッド車が設定され、一般的にガソリン車とハイブリッド車では同等装備を搭載するグレードで約50万円から約100万円の金額差が存在します。

 ガソリン車とハイブリッド車の販売比率では、ハイブリッド車のほうが多いこともあるといいます。なぜ、価格が高いハイブリッド車が売れているのでしょうか。

新車のガソリン車とハイブリッド車の販売比率では多くのモデルでハイブリッド車が半数を上回っている
新車のガソリン車とハイブリッド車の販売比率では多くのモデルでハイブリッド車が半数を上回っている

 ホンダによると、2020年上半期(1月から6月)の同社ハイブリッド車(登録車)のうち57%がハイブリッド車だったと明かしており、2020年2月に発売した新型「フィット」では65%をハイブリッド車が占め、人気SUV「ヴェゼル」でも新型フィット同様に65%のユーザーがハイブリッド車を選んでいるといいます。

 新型フィットのガソリン車はエントリーグレード「BASIC」が155万7600円に対して、ハイブリッド車のエントリーグレード「e:HEV BASIC」199万7600円となり、44万円の差が存在しました。

 しかし、いかに燃費の良いハイブリッド車といえども燃費性能だけで元を取ることは難しいといわれています。

 カタログ燃費(WLTCモード)は、BASIC(2WD)が20.4km/Lで、e:HEV BASICが29.4km/Lとハイブリッド車のほうが優れていますが、44万円の差額を埋めるためにはガソリン価格を120円/Lとしたときに、単純計算で約3万3003km以上走ることが必要となります。

 仮に3年で元を取ろうとすると、月間約917km以上もガソリン車よりも走行しなければなりません。一般的に月間1000km走れば多いほうとされることを考えると、多くのユーザーにとってこの数字は簡単ではないでしょう。

 つまり、ハイブリッド車を選ぶことで、ガソリン車に比べてコスパが良くなるとは必ずしもいえないのです。それでもハイブリッド車モデルが人気の理由はどこにあるのでしょうか。

 ホンダの販売店スタッフは以下のように話しています。

「当店ではフィットの販売台数のうち6割近くがハイブリッド車です。ハイブリッド車を購入されるお客さまは、商談時にすでにハイブリッド車の購入を決心されていることが多いです。

 低燃費でエコというのが、一般的に認識されているハイブリッド車の強みですが、走行距離を稼いで車両価格の元を取ろうとする人はほとんどいらっしゃいません。

 むしろ、ハイブリッド車を購入されるお客さまは、ハイブリッド特有のスムーズな走りや、燃費が良いことでの給油回数が減ることに好感を持たれています。

 また、近年ではエコカーが主流になっていることから、せっかく乗り換えるならと、イメージ先行でハイブリッド車を検討されるお客さまもいらっしゃいます」

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