世代交代? 新型「キックス」登場で元祖e-POWER「ノート」の影は薄い?
話題の新型キックス、なぜ2WD&e-POWERのみの設定なのか
新型キックスは、ガソリン仕様は設定されず全車がe-POWERを搭載しています。
ライバル勢のコンパクトSUVは、ガソリン仕様やハイブリッド仕様、ディーゼル仕様を設定するなか、なぜ新型キックスはe-POWERというハイブリッド仕様のみに絞られているのでしょうか。
新型キックスが日本で展開するグレードは、標準となる「X」とカラフルな内装色を選択できる「X ツートーンインテリアエディション」の2種類です。
昨今の新車市場では、さまざまなニーズを持っているユーザーの関心を高めるために、複数のグレードや仕様を展開することが主流となっています。
そのなかで、新型キックスのグレードを絞った背景にはどのような意図があるのでしょうか。製品企画担当者は次のように説明しています。
「キックスは、ノート、セレナに続く3番目のe-POWER車ということもあり、お客さまにe-POWERがある程度認知されていると考えています。
実際にノートやセレナでは約7割ものお客さまがe-POWER車を選んでいます。こうしたことから、まずはお客さまが要望されている仕様を展開する形となりました。
ただし、『4WDの設定が欲しい』という声や『ガソリン車の安いグレードが欲しい』という声を頂いているのは理解しています。
今後の展開はまだ未定ですが、製品化に向けて検討していければと思っています」
一見、新型キックスはほぼ1グレードという設定のため、車両価格が高いとイメージされがちですが、ライバル勢のハイブリッド仕様かつ同等の装備で比べると、同じ価格帯となるため十分に比較検討対象となるのです。
また、ライバル勢のSUVと異なる部分について、e-POWERの開発担当者は次のように話します。
「新型キックスでは、静粛性を重要視して、低速時にエンジンを掛けないことにこだわっています。そのため、街中などではEVのような滑らかな乗り心地です。
逆に中間加速といえる時速60キロからの追い越しシーンでは、加速フィーリングに合うようにエンジンの回転上昇を加速感が高揚するように仕立てたため、気持ちの良い運転感覚を実現しました」
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このように、最新運転支援機能のプロパイロットや類を見ないほどの走行性能が新型キックスの魅力といえそうです。
また、2020年末には次期型「ノート」の登場が噂されていることから、現在は新型キックスに販売面を任せ、ノートはモデル末期の耐える時期といえるのかもしれません。
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