世代交代? 新型「キックス」登場で元祖e-POWER「ノート」の影は薄い?

日産を代表する技術であるe-POWERを搭載した「ノート」は、今もブランドを代表するモデルです。しかし、2020年6月には新たにe-POWERを搭載した新型「キックス」が発売となりました。これによって、ノートに影響はあったのでしょうか。

新たなe-POWER「キックス」の登場で「ノート」への影響は?

 日産「ノート」は、初代モデルが2005年1月に発売されたコンパクトカーです。現行モデルとなる2代目は2012年9月に登場しています。
 
 2016年11月には電動パワートレイン「e-POWER」搭載モデルが追加。その後、同社ミニバン「セレナ」やSUV「キックス」にも搭載され、e-POWERは日産を代表するエコカーの代名詞となるとともに、ノート躍進の要因となりました。

新型キックス登場で元祖e-POWER「ノート」はどうなる?
新型キックス登場で元祖e-POWER「ノート」はどうなる?

 日本自動車販売協会連合会によると、2016年10月のノートの販売台数は1769台だったのに対し、e-POWER追加後の翌月11月は全体1位となる1万5784台を販売しています。

 しかし、最近では、2020年6月に同じく日産から発売されたコンパクトSUVの新型キックスが話題となっています。

 両モデルにカテゴリの違いこそあれど、どちらもe-POWERを搭載したモデルです。新型キックスの登場はノートの人気にも影響すると考えられますが、実際にはどうなのでしょうか。

 日産販売店スタッフは以下のように話しています。

「e-POWERは燃費や高い静粛性からご好評いただいています。この2モデルにはサイズなどの違いがありますが、どちらもそのe-POWERを搭載していることから比較するお客さまはいらっしゃいます。

 また、e-POWER搭載車ではありませんが、電気自動車の『リーフ』も含めてご検討いただくこともあります。価格帯が異なる3モデルですが、ノートはもっともリーズナブルな点が評価されています」

 さまざまな相違点があるなかで、ノートは比較的安価に購入できることによって差別化されているようです。

 実際に比較してみると、ノート(e-POWER仕様)のエントリーグレードは205万9200円から設定されているのに対し、新型キックスは275万9900円、リーフは332万6400万円と大きく異なっています。

 ノートはこの価格差によって、コストパフォーマンスを重視するユーザーから支持されているようです。

 では、比較されることがあるという3モデルには、このほかにどういった違いがあるのでしょうか。

 前出の日産販売店スタッフは、それぞれのモデルの特徴について以下のように話しています。

「ノートはほかの2モデルに比べてリーズナブルであること以外に、ほかの2モデルとは異なる点はコンパクトなサイズ感です。

 e-POWER車同士で比べても、キックスはノートに比べ70万円ほど高価ですが、プロパイロットが標準装備となっているほか、流行りのSUVスタイルかつ高級感を感じられるのが特徴です。

 そしてリーフは100%電気自動車だという点です。e-POWERを搭載していませんが、それでも燃費や静粛性を評価していただいています」

【画像】同じe-POWER車 キックス&ノートを写真で比較!(50枚)

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