ドラレコ毎年100万台増 「事故時録れてない…」 録画トラブルは改善されたのか

直近のドラレコ販売台数は昨年度に比べて約35%減少傾向に、なぜ?

 前出の2017年度から2019年度にかけてドラレコの販売台数が年間約100万台ペースで増加していました。

 しかし、2020年に突入するとその販売台数は大幅に減少。2020年の4月から6月にかけては約70万台となり、前年同期の約108万台と比較すると30万台近くの販売台減少が見受けられるのです。

 2020年6月の厳罰化によって再びあおり運転への問題意識が高まっているなか、どうして直近の販売台数が落ち込んでいるのでしょうか。前出のオートバックスセブンの担当者は、次のように話します。

「新型コロナウイルスの影響が非常に大きいです。とくに、緊急事態宣言が発令された4月から5月にかけては、例年と比較して販売台数がマイナス40%ほどになります。

 これは、クルマを所有するユーザーの多くが遠出をしなくなったことで、ドラレコを購入する必要とする場面が少なかったことが大きな要因です」

 ただし、担当者によれば6月中旬から販売台数は徐々に持ち直していると話します。

 また、6月末にあおり運転の厳罰化が施行されたことで、各メディアで大きく取り上げられたことをきっかけに関心が高まった結果、前年を大幅に上回る販売台数を伸ばしているようです。

 そして、7月以降においても、前年を超える販売状況となっていることが分かりました。したがって、今後もドラレコの販売台数は好調に伸びしていくと予想できます。

万が一の場合に録画できているように、定期的な動作チェックは必要
万が一の場合に録画できているように、定期的な動作チェックは必要

 あおり運転の社会問題化でドラレコの普及が加速した一方、「記録トラブル」が相次いでいましたが、SDカードのエラーによる記録消失を防ぐための機能が充実したことで、現在はこうしたトラブルも徐々に改善傾向にあります。

 また、あおり運転厳罰化により再び注目を集めており、今後もその需要が絶えることはないでしょう。

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