【欧州車あるある】天井内張りが落ちてきたらどう対処するのがベター?
天井の剥がれは自分でやるよりプロにお任せ?
ルーフライニングは、遮熱や遮音性を高めるためのウレタンを挟んで、接着剤でルーフ内側に直接張られているケースが多いようです。そのウレタンが劣化によってボロボロになり、ルーフライニングが剥がれて垂れてくるのです。
また、ルーフライニングが垂れてこなくても、ルーフライニングを指で押すと、劣化したウレタンが潰れて粉々になってしまい、押されたままにもとに戻らないことがあります。
では、ルーフライニングを交換、もしくは張り直すことはできるのでしょうか。前述のショップ代表者によれば、DIYで補修も可能ですが、仕上がりの美しさや手間を考慮すると、プロショップに頼んだほうがいいそうです。
そのわけは、ルーフランニングを剥がすためには、サンバイザーやルームランプ、ルームミラーはもとより、Aピラー/Cピラー内側のパネルやリアトレイなどを取り外さなくてはならず、そうしたパネルを傷つけることなく要領よく外すには、相応の経験が必要となるからです。サンルーフ装着車の場合は、さらに難しい作業となります。
仮にそうしたパーツを上手く取り外せても、劣化してボロボロになったウレタンをきれいにルーフ内側から取り除くのは非常に手間がかかります。新しいルーフライニングに張り直した際の仕上がりに大きく影響するので、下地をいかにキレイにするかが大切なのです。
また、シワがないようにひとりでルーフライニングを張るのは非常に困難です。
こうしたことも鑑みて、ルーフライニングの張替えはプロに任せたほうが無難ですが、プロに任せるからこその利点もあります。
「ディーラーに依頼すると、天井の内張り全体の交換になります。パーツを取り外したりした作業も含めて対応してもらえますが、予算は10万円からとそれなりに高額になります。
また天井の張替えを専門とするショップや整備工場などにお願いしてもよいでしょう。その場合は、約5万円からと少し安価に収まりそうです。
しかも純正とは違う素材やカラーの内張りにすることも可能なので、自分好みにカスタムもできますよ。ただし、アルカンターラや本革など高価な素材だと、それなりに価格も高くなってしまいますけど」と、先述のショップ代表が教えてくれました。
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自分でDIY作業を厭わなければ、費用をぐっと抑えることは可能ですが、張替え作業は非常に難しく、仕上がりがイマイチになってしまう可能性が高い上に、時間もかかります。そういった部分を踏まえると、結果的にはルーフライニングやドアなどの内張りの剥がれ補修は、プロにお任せするのがベストのようです。
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