ワイド化されたボディでいまも人気! 22年前に登場した「ランエボV」とは
中古市場では100万円から150万円で推移、手に入れるならいま!?
エボVが発表されたのは1998年1月6日。同年1月26日に発売されました。
車両価格は、GSR(ランサーGSRエボリューションV)が324万8000円、RS(ランサーRSエボリューションV)が259万8000円でした。

第2世代へと進化して話題を集めた、先代にあたるエボIVほどではありませんが、エボVも販売的には好調で、トータルで7617台が販売されました。
余談ですが、この数字は初代の数字に近く(初代は7628台を販売)、突如現れた強烈なインパクトを放った初代に匹敵する数字を6代目でも記録しているのですから、いかに「ランエボ」が長期にわたりファンから愛され続けているかが分かります。
2リッターから280psを生み出す強力なエンジン、AYCをはじめとする「曲がる4WD」機構、17インチのタイヤ、制動力をアップさせるブレンボ社製キャリパー、迎角調整式リアスポイラーなど、動力性能的にも空力的にも優れたランエボらしい装備が充実しているランエボVですが、さすがに車両が古いのか流通する中古車は少なめです。
価格も程度によってバラツキがあり、約100〜150万円といったところで推移しています。
しかし「エボVII」や「エボVIII」が100万円を切る値段で市場に出ていることを考慮すると、若干プレミアがつき始めている印象を受けます。
何より三菱初のマニファクチャラーズチャンピオンに輝いた、初の3ナンバー「ランエボ」ですから、あと数年も経てば「ネオクラシックカー」として大化けする可能性を秘めています。タイヤを含む消耗品さえしっかりケアすれば、まだまだ一線級の速さを体感することができそうです。
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第2世代の「ランエボ」のなかでも、進化具合がえげつないと評判だったのがエボV。自主規制により280psとなったターボエンジンは、瞬発的な速さをもたらす「鬼トルク」を手に入れています。
とくにリアルチャンピオンズカーとして人気の高いエボV。デザインが好きな人は、中古車店でいちど試乗して、その速さを体感してみてはいかがでしょうか。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。











