発売から5年 トヨタ小型ミニバン「シエンタ」なぜ売れ続ける? 2列モデル追加後の反応は
シエンタが好調な2つ目・3つ目の要因とは?
ふたつ目は、現行モデルからの販売網拡大が大きく関係しています。
初代シエンタはカローラ店のみの販売でしたが、2015年7月に発表された現行モデル以降、トヨタの4チャネルすべて(トヨタディーラー全店)で取り扱われたことで販売網が大きく拡大しました。
そして3つ目は、2018年9月のマイナーチェンジです。これまでの3列シート7人乗りに加え、広い後席空間を実現する2列目5人乗りグレード「FUNBASE(ファンベース)」が追加されたことで、売上に繋がる大きな要因となりました。
2列モデルの導入により販売が伸びた背景には、ここ数年のキャンプブームが大きく関係しています。
シエンタの2列モデルでは、2列目シートを倒した荷室長が3列モデルより長く、荷室の使い勝手が向上しています。
より積載性を意識した設計となっていることから、家族や友人たちと海や山へ出かけるユーザーに注目を集めました。
また、2019年10月には、特別仕様車としてアウトドアへの方向性を強めた「GLAMPER(グランパー)」も追加されています(2列モデル・3列モデル両方の設定あり)。
では、2列モデル追加以降、3列モデルの需要はどうなっているのでしょうか。前出したトヨタの販売店では、以下のように話します。
「2018年におこなわれたマイナーチェンジ後、2列モデルの売れ行きは好調です。しかし、当販売店における実際の販売台数は、2列モデルと3列モデルは半々です。
3列モデルも、2列目の下にシートを収納できるため、大きな荷物を積むことが可能です。時々の乗車人数によってシートの数を変更できることから、2列目シート追加以降も、変わらず人気を集めています。
このように、普段の乗車人数に合わせて選ばれていることから、どちらか一方が飛躍して売れているというわけではありません」
マイナーチェンジで新登場したことから2列モデルに注目があつまりますが、本来のミニバンの姿である3列モデルも、変わらずに人気を獲得しているようでした。
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