スゴいエンジンを搭載したモデルがあった!? ユニークすぎるピックアップトラック3選
唯一無二のロータリーエンジンを搭載したピックアップトラックがあった!?
●マツダ「ロータリーピックアップ」
1967年にマツダは、世界初のロータリーエンジンを搭載した量産車「コスモスポーツ」を発売。未来感のあるルックスと、高性能かつレシプロエンジンとまったく異なるなめらかなフィーリングが高く評価されました。
このコスモスポーツを皮切りに、マツダは次々とロータリーエンジン搭載車を拡充していくことになり、フルラインナップ化を推し進めます。
その一環として、シングルキャブのピックアップトラック「プロシード」をベースに、654cc×2ローターの「13B型」ロータリーエンジンを搭載した、高性能な「ロータリーピックアップ」を1974年にアメリカで発売。
この世界で唯一のロータリーエンジンを搭載したピックアップトラックは、ボディ形状こそ一般的なボンネットトラックですが、前後のフェンダーは左右に拡大され、フロントにはディスクブレーキが採用されるなど、エンジン性能に見合うモデファイがおこなわれていました。
また、フロントグリルにはロータリーエンジンのローターを模したエンブレムが装着され、ロータリーエンジン搭載車であることをアピール。
ロータリーピックアップは「REPU」(ロータリー・エンジン・ピックアップの略)と呼ばれ、約1万6千台しか生産されなかった希少なクルマということもあり、現在でもアメリカでは数多くの愛好家が存在します。
なお、当時のマツダによるロータリーエンジン搭載車のフルラインナップ化はすさまじく、「パークウェイロータリー26」というマイクロバスも販売されました。
※ ※ ※
冒頭にあるとおりRVブームの頃は、多くの国産メーカーがレジャー用途に適したピックアップトラックをラインナップしていました。
トヨタ、日産、マツダ、三菱、いすゞは、4WDのダブルキャブピックアップトラックを販売しており、どのモデルもスタイリッシュで高い人気を誇りました。
しかし、現在はトヨタ「ハイラックス」のみが販売され、他のメーカーは国内市場から撤退しています。
海外では各社ピックアップトラックを販売していますが、現在の日本ではニーズが少ないため、今後も復活は難しいでしょう。