スゴいエンジンを搭載したモデルがあった!? ユニークすぎるピックアップトラック3選

日本でトラックというと荷物や土砂などを運搬するクルマですが、海外ではレジャー用やファミリーカーとしても活躍しています。そこで、日本では販売されなかったユニークなピックアップトラックを、3車種紹介します。

海外専用だった面白すぎるピックアップトラックを紹介!

 日本でトラックというと物流を支える存在ですが、かつては小型のピックアップトラックが各メーカーから販売されていました。

かつて存在したユニークなピックアップトラックたち
かつて存在したユニークなピックアップトラックたち

 ピックアップトラックの多くは個人商店などで使われていましたが、1990年代初頭に起こった「RVブーム」では4WDモデルがレジャー用として人気でした。

 一方、海外では古くからピックアップトラックが人気で、業務用だけでなくレジャー用やファミリーカーとして活躍。

 そこで、海外専用で販売された国産メーカーのユニークなピックアップトラックを、3車種紹介します。

●スバル「ブラット」

スタイリッシュかつ悪路走破性の高さから人気となった「ブラット」
スタイリッシュかつ悪路走破性の高さから人気となった「ブラット」

 アメリカでは1950年代からすでにピックアップトラックの人気が高く、農場などで使われるだけでなく、若者が乗るクルマとしても普及しました。

 そうした背景から1970年代の初頭、スバルのアメリカ法人から日本の本社に向けて、人気が高い小型ピックアップトラックの開発が要求されました。

 そこでスバルは1977年に、初代「レオーネ」をベースにしたモノコックボディのピックアップトラック「ブラット」を発売します。

 フロントセクションはレオーネに準じており、2人乗りのキャビンに後部が荷台となっていましたが、アメリカではピックアップトラックの輸入車に高い関税が課せられたため、対策として荷台にプラスチック製のシートが2脚装備され、乗用車として輸入したことで販売価格を抑えていました。

 駆動方式は全グレードが4WDで、エンジンは当初1.6リッター水平対向4気筒のみでしたが、1981年のモデルチェンジで2代目になると1.8リッターと1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。

 悪路走破性が高く、スタイリッシュな4WDピックアップトラックということで人気が高く、アメリカでは1987年まで販売され、欧州やオーストラリア、ニュージーランドなどでは1994年まで販売されるロングセラーでした。

 2代目ブラットは田宮模型(現:タミヤ)からラジコンカーが販売されていたので、海外専用車のなかでも日本での知名度は高いのではないでしょうか。なお、ブラットのラジコンカーは、2019年8月に特別企画商品として再販されました。

●日産「バッキー」

南アフリカで生産・販売されて生き残った「バッキー」
南アフリカで生産・販売されて生き残った「バッキー」

 日産が1966年に発売した小型車「サニー」は、いわゆる大衆車として日本におけるマイカーの普及に貢献したモデルです。

 当時は、単一車種で、セダン、クーペ、ライトバンなど、複数のボディタイプを設定するのが一般的でしたが、サニーにはピックアップトラックの「サニートラック」も存在しました。

 1970年に2代目「サニー」が発売されると、1971年にはサニートラックも2代目にモデルチェンジされ、「サニトラ」の愛称で親しまれながら、1994年まで一度もフルモデルチェンジされることなく販売されました。

 一方、その後もサニートラックは、南アフリカで「BAKKIE(バッキー)」という車名で継続して製造、販売されました。

 エンジンは名機と名高い1.4リッター直列4気筒OHVの「A型」を継続して搭載し、外観のデザインも最終型のサニートラックに近いですが、ハイルーフのキャビンをラインナップしていたのが、国内仕様と大きく異なる点です。

 バッキーは2008年まで販売され、後継の「NP200」にバトンタッチされましたが、サニートラックは累計で37年間もフルモデルチェンジされなかったことになります。

 なお、サニートラックは、そのクラシカルなルックスからいまも人気があり、中古車の販売やカスタマイズをおこなう専門店も存在します。

【画像】よくぞ作った! 今見てもカッコいい極上のピックアップトラックたち(20枚)

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