レクサス「GS」終了でも「IS」は継続!? 近年のレクサスが好調な要因とは
「GS」は「ES」のために消えた?
現在好調な販売が続くレクサスですが、今後も売れ行きを維持できるのでしょうか。
ブランドにとって直近の大きなトピックであり、この先の業績に大きく影響するであろう「IS」と、生産終了が決定した「GS」について、首都圏のレクサス販売店スタッフは以下のように話します。
「ISのビッグマイナーチェンジについて、実は私達にも詳細な情報はまだ届いていません。8月にはレクサスによるリーフレットの発行、9月には記者発表があるとのことなので、詳細はそこで明らかになるでしょう。価格帯などを考えると、当面はISがもっとも売れるモデルになると思います。
また、GSが生産終了するというのは、現場としては残念ではあります。ボディサイズが近い『ES』の存在や、新しいISの全幅が、GSと同じ1840mmほどになるといわれていますので、それが今回の決定に大きく影響したと考えられます」
GSは、2018年以前から生産終了がささやかれていました。そのひとつの要因は、販売店スタッフがいうようにESの存在にあります。
生産終了するGSは、全長4880mm×全幅1840mm×全高1455mm、対してESは、全長4975mm×全幅1865mm×全高1445mmです。
ボディサイズだけでなくパワートレインも似通っており、GS300HもES300Hも2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン+ハイブリッドシステムを搭載。最大出力178馬力と最大トルク22.5kgf・mはまったく同じです。
パッケージの似たモデルであり、ブランド創設当初からアメリカで人気を博しているESの日本投入が、GSの生産終了に大きく影響していることは間違いありません。
GSとは対照的に、ポジティブな変化を受けるのがISです。ISは、2020年秋頃の登場後、しばらくはレクサスの販売をけん引することになるであろうモデルですが、具体的にどのような競合車があるのでしょうか。
まず考えられるのがBMW「3シリーズ」です。スポーティセダンのベンチマークともいえる3シリーズは、ISと比較される存在です。
ボディサイズは全長4715mm×全幅1825mm×全高1430mmと、サイズ自体はISとあまり差はありませんが、両モデルのパワートレインには違いがあります。
現在、販売されているISと3シリーズで、それぞれエントリーグレードのIS300と320i SEで比較すると、互いに排気量は2リッターガソリンエンジンとなっていますが、最高出力、最大トルクは、IS300(245馬力/35.7kgf・m)、320i SE(184馬力/30.6kgf・m)となり、排気量に差はないものの、動力性能ではIS300に軍配が上ります。
しかし、3シリーズにはスペックでは計れない「駆けぬける歓び」といわれるエモーショナルな部分があります。ISがそうしたエモーショナルなドライビングフィールを持つことができるかどうか、ビッグマイナーチェンジ後のモデルに期待です。
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国内では好調とされるレクサスですが、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディら競合ブランドと比較すると、欧州での販売はやはり遅れをとっています。しかし、レクサスの主戦場である日本国内、そして北米ではライバルとして「ドイツ御三家」を迎え撃っています。
主力モデルのISのビッグマイナーチェンジを控えていることもあり、少なくとも日本国内と北米では、レクサスの好調は堅調に販売台数を伸ばしていくことでしょう。
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