レクサス「GS」終了でも「IS」は継続!? 近年のレクサスが好調な要因とは
1989年にトヨタのプレミアムブランドとして立ち上がったレクサスは、2005年に日本市場で展開がスタートしました。直近では、同社セダン「GS」の生産終了や「IS」のビッグマイナーチェンジなど注目を集めるレクサスブランドが好調な要因とはなんなのでしょうか。
ドイツ御三家に引けを取らないブランド力
2020年2月3日、レクサスは2019年の世界新車販売実績を発表。総販売台数は過去最高となる76万5330台を記録し、前年から10%増と近年好調なブランドのひとつです。同社セダン「GS」の生産終了や「IS」のビッグマイナーチェンジなど注目を集めるレクサスブランドが好調な要因とはなんなのでしょうか。
2020年4月23日にレクサス「GS」の生産終了がアナウンスされました。GSは、1989年のブランド立ち上げ当初からフラッグシップモデルの「LS」とともにラインナップされている同ブランドで歴史あるモデルです。
GSの生産終了は衝撃的である一方で、レクサスがスポーティなモデルとして位置付けている「IS」が2020年6月16日にビッグマイナーチェンジを発表し注目を集めています。
そんなレクサスですが、競合相手と考えられるほかの高級ブランドと比較しても、現在好調であるといいます。
レクサスの競合はなんといっても、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディの「ドイツ御三家」です。
レクサスの2019年の国内新車販売台数が6万2394台だった一方、競合ブランドでは、メルセデス・ベンツが6万6523台、BMWが4万6814台、アウディ2万4222台となっています。
レクサスは高級輸入車に対しても販売台数で劣ること無く、メルセデス・ベンツと並ぶ販売台数を記録しています。その要因はどこにあるのでしょうか。
プレミアムブランドの各モデルにはそれぞれに特徴や強みがありますが、国内におけるレクサスの大きな強みは、ほかの高級ブランドに比べ「納車が早い」点だといいます。
輸入車の場合、製造国から日本への輸送に時間を要するため、その分国産車に比べて納車までの期間が掛かりますが、レクサスは国内でも生産されているため、受注から生産、納車までが輸入車に比べてスピーディにおこなわれるのです。
もちろん、輸入車ブランドでも売れ筋グレードなどはある程度見込み発注をし、国内に在庫を抱えることで納車期間を短縮していますが、特別色を選択したりして受注生産となると納期が大幅に長くなってしまいます。
地の利を活かしている点が、レクサスの大きな強みのひとつといえるでしょう。
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レクサスは国産車としての品質と輸入車のような高級感を兼ね備えたブランドです。それらクルマとしてのクオリティもさることながら、販売店の雰囲気にもこだわりを感じられます。
例えば、来店客用のテーブルひとつひとつが曇りガラスで隔てられており、落ち着いた雰囲気で説明を受けることができるうえ、営業スタッフや受付スタッフの対応も、礼儀を重んじる日本人に好感を与えるよう徹底されています。
こうした日本の高級ブランドならではの配慮やおもてなしも、支持を集める要因となっているかもしれません。
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