17年ぶりに復活したトヨタ「スープラ」は歴代モデルをリスペクト!? 伝統と革新とは
2019年に、17年ぶりにトヨタ「スープラ」が復活しました。歴代モデルのエンジン形式や駆動方式を継承する一方、新型スープラから採用された革新的な部分とは、どのようなことなのでしょうか。
17年ぶりに新型スープラ登場! どんなモデルに進化?
2002年の夏をもって、強化された排出ガス規制に適合することなく姿を消したトヨタ「スープラ(A80型)」。
その後、後継車の噂が出ては消えを繰り返していましたが、2018年におこなわれたジュネーブモーターショーにおいて「GRスープラ レーシングコンセプト」として、久しぶりにその名前が正式に復活することになりました。
2019年前半にも市販モデルをリリースすると発表され、実際には2019年5月に待望のスープラが復活することとなったのです。
17年ぶりに復活したスープラは、トヨタのスポーツモデル専用ブランド「GR」のモデルになったことで、「GRスープラ」と呼ばれていますが、これはあくまで商品名であり、正式な名前は従来型と同じくスープラとなります。
新型スープラはBMWとの共同開発であり、同社のオープンカー「Z4」とエンジンやプラットフォームを共有しています。
そのため、新型スープラはZ4のクローズドボディ版と思われることがあるかもしれませんが、プラットフォームとエンジン以外は別物で、開発に関してはそれぞれのメーカーが独自におこなっています。
1978年に日本で登場したトヨタ「セリカXX(海外名:スープラ)」以来、スープラは一貫して3リッター6気筒、FRプラットフォームを維持してきました。
新型スープラではこれらに加え、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を身につけました。
従来モデルは4人乗りまたは5人乗りでしたが、新型スープラでは2人とすることで、ホイールベースは「86」よりも短い2470mmを実現。ホイールベースとトレッドの比は1.55と、ほかの量産スポーツカーと比べても小さい数値を達成し、優れた回頭性を実現しています。
また、低い重心高とするとともに、前後重量バランスは50:50と理想的な配分を実現し、卓越したコーナリング性能を達成しました。
搭載されるエンジンは、トップグレードの「RZ」はスープラ伝統の3リッター直列6気筒から340馬力を発生させるツインスクロールターボの「B58型」。
さらに、スープラとして初となる2リッター4気筒ターボエンジンの「B48型」はグレードによって出力が異なり、「SZ-R」は258馬力、「SZ」は197馬力というチューニングが施されています。
なお、新型スープラのグレード体系は、トップグレードの6気筒エンジン搭載モデルが「RZ」、4気筒モデルのスポーティグレードが「SZ-R」、4気筒モデルのエントリーグレードが「SZ」と、これまでのものを踏襲しました。
組み合わされるミッションはすべてのグレードで8速ATとなり、3ペダルのMTを求める層には物足りないところですが、シフトフィールなど総合的に検討した結果、MTの採用を見送ったといわれています。
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