新型車は成功するとは限らない!? コンセプト変更でやらかした車3選

新型車の開発は多額な費用と時間、労力を必要とします。そのため、各メーカーとも慎重に検討を重ねたうえで、開発をスタートさせますが、なかにはユーザーから受け入れられなかったケースも存在。そこで、コンセプトを変えたために販売が低迷したクルマ3車種をピックアップして紹介します。

不遇な結果になってしまったクルマを振り返る

 各自動車メーカーが新型車を開発する際には、多額な費用と時間、労力を必要とします。そのため開発をスタートさせる前に入念な市場調査などをおこない、慎重に検討を重ねるのが一般的です。

上手にニーズを捉えられなかったクルマたち
上手にニーズを捉えられなかったクルマたち

 そうして開発されたクルマでも、発売したらユーザーに受け入れられなかったケースも存在。

 そこで、コンセプトを変えたために販売が低迷したクルマ3車種をピックアップして紹介します。

●トヨタ「パッソセッテ」/ダイハツ「ブーンルミナス」

価格が安いだけではダメだった「パッソセッテ」(画像は「ブーンルミナス」)
価格が安いだけではダメだった「パッソセッテ」(画像は「ブーンルミナス」)

 2003年に3列シートと両面スライドドアを備えたコンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」が発売されました。取り回しのよい大きさのボディと広い室内、使い勝手の良さでファミリー層から絶大な人気を得ます。

 そして、トヨタ「パッソ」、ダイハツ「ブーン」をベースに、シエンタの実質的な後継車として、「パッソセッテ」、「ブーンルミナス」を発売。

 その後しばらくはシエンタが併売されましたが、2010年にはシエンタの販売を終了します。

 パッソセッテの「セッテ」とはイタリア語の「7」で、文字どおり7人乗りを表すネーミングとなっており、リアドアはヒンジドアを採用して装備も簡素化した結果、価格は149万円(消費税込)からと、戦略的な価格設定とされました。

 しかし、ユーザーからはスライドドアという利便性が求められたことから、パッソセッテの販売は極端に低迷。

 トヨタは異例ともいうべきシエンタの再販を決め、2011年にシエンタがマイナーチェンジするかたちで復活。パッソセッテとブーンルミナスは2012年に販売終了となりました。

 なお、ブーンルミナスはマレーシアにあるダイハツとの合弁会社プロドゥアから「アルザ」という車名で生産され、現在も販売を継続しています。

●日産「レパードJ.フェリー」

コンセプトが変わったことよりもデザインが仇となった「レパードJ.フェリー」
コンセプトが変わったことよりもデザインが仇となった「レパードJ.フェリー」

 1980年に登場した日産初代「レパード」は、4ドアと2ドアハードトップをラインナップするスペシャリティカーとしてデビュー。

 1986年に発売された2代目は、当時高い人気を誇っていたトヨタ「ソアラ」を意識した2ドアクーペに一新され、TVドラマシリーズ「あぶない刑事」の劇中車として使用されたこともあり、ヒット作になりました。

 そして、1992年に登場した3代目にあたる「レパードJ.フェリー」は、先代の2ドアクーペからコンセプトを一新して高級セダンへと変貌。

 北米市場での販売をメインに開発されたため、トップグレードには最高出力270馬力を発揮する4.1リッターV型8気筒エンジンを搭載。

 また、アメリカの高級車で多く見られた、トランクが後方に向かって下がる「尻下がり」のデザインが採用されました。

 しかし、国内市場では332万円から474万円(消費税抜)と高額な価格設定と尻下がりが不評で、販売は低迷してしまいます。

 そのため、1996年に車名をレパードに戻して4代目を発売。主要なコンポーネントを「セドリック/グロリア」と共有するスタイリッシュなセダンにデザインを一新しましたが、この代をもってレパードは消滅しました。

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