カーナビのTV解除は違反になる? 罰則強化で拡散されたデマの真相はいかに
ディーラーで新車を購入した際にオプションなどで搭載したカーナビは、走行中にテレビを視聴することは出来ないように制限が掛けられています。では、走行中にテレビを見られるようにする改造は、違反行為に該当するのでしょうか。
カーナビの操作制限を解除したら違反になる?
新車購入時にオプションで設定されるカーナビでは、安全性の問題から走行中の操作や視聴が制限されています。いまでは多くのクルマで当たり前となった機能ですが、なぜ制限がかけられているのでしょうか。
近年、運転中にスマホやカーナビなどを見たり、操作したりするいわゆる「ながら運転」は非常に危険で社会問題化しています。
警察庁の調査によると、2008年には1299件だった「ながら運転」による事故件数は、2018年には2790件と10年間に約2倍に増加。
また、携帯電話などを使用した場合とそうでない場合の死亡事故率は約2.1倍となっており、ながら運転の危険性が数値上でも明らかとなっています。
このような状況を鑑みて、スマホの保持や使用など、「ながら運転」による交通事故を防止するために、2019年12月1日より改正道路交通法が施行されました。
具体的に運転中は、スマホ・携帯などの通話行為はもちろん、スマホ・カーナビの画面を一定時間注視することが禁じられています。クルマが停止している場合を除き、画面の視聴・操作が制限されているのです。
一方、カー用品店では、カーナビの走行中制限を解除できるキットも販売されています。この制限解除キットの利用は、道路交通法違反にはならないのでしょうか。
カー用品店「オートバックス」を運営する、株式会社オートバックスセブン担当者は以下のように話します。
「結論からいうと、ナビの制限を解除しても違反になりません。そもそも、制限解除キットを販売する目的は、ドライバーによる視聴や操作を想定しているものではなく、助手席などの同乗者の方に向けて開発・販売がおこなわれています。誰を対象にして売られているのかが重要となり、キットを使って解除しても決して違反にはなりません。
制限解除キットは、メーカー純正やディーラーオプション向けに生産されています。大きく分けて2種類が展開されており、テレビだけを見られるようにするテレビキットは2万円から、テレビとナビの両方を視聴・操作できるテレビナビキットは2万円台半ばから用意しています。
取り付け作業は、オートバックスの各店舗で、大体5000円前後から引き受けており、制限解除キットを購入されるお客さまの多くは、こちらのサービスも合わせて利用されています」
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では、純正ナビを扱うディーラーは、ナビの制限解除に対してどのように対応しているのでしょうか。首都圏のトヨタ販売店のスタッフは、以下のように話します。
「当社では社内規定で出来ない作業となっています。
そのため、トヨタの純正ナビでも制限を解除することは可能です。ただ、ディーラー側では解除キットを用意しておりませんので、別途市販のものを購入する必要があります。
また、お客さまのご要望があれば、購入されるクルマとオプションで選べるため、ナビの種類に合わせ、ディーラー側で適切な市販のキットを手配することも可能です。
ただし、あくまでも個人で解除キットを付けられたという名目でのサービスとなります。そのため、万が一何かトラブルが起きた場合、ディーラー側で責任を負うことはできません」
「ながら運転」に該当する罰則は、ドライバーを対象としており、助手席をはじめとする同乗者は対象外です。そのため、同乗者が操作・視聴を楽しむために開発された制限解除キットを利用しても、交通違反による摘発はされないようです。
それでは・・・ドライバーt案毒で乗車時にTV画面に切り替わっている運転手はどうなんでしょう?
完全に視聴目的で切り替えてますよね?
この場合 「ながら運転」のほう助にならないのでしょうか?