もはや絶滅が危惧される車!? 最新1.6リッタースポーツモデル3選
かつて、スポーティなコンパクトカーといえば1.6リッターエンジンを搭載していましたが、現在は激減してしまいました。そこで、いまでは数少ないハイパワーな1.6リッター車を3車種ピックアップして紹介します。
激減してしまったスポーティな1.6リッター車
1990年代頃まで、ホンダ「シビックSi」やトヨタ「カローラレビン」など、スポーティなコンパクトカーといえば1.6リッターエンジンを搭載しているのが一般的でした。
これはモータースポーツのレギュレーションによるもので、1.6リッターがクラス分けの区切りとなっており、当時は多くの自動車メーカーがレースに積極的に参戦していたからです。
しかし、近年は各メーカーともレースへの参戦は縮小傾向にあり、1.6リッターエンジンを搭載したモデルが激減してしまいました。
そこで、いまでは数少ないハイパワーな1.6リッター車を3車種ピックアップして紹介します。
●日産「ノートニスモS」
2005年に発売された日産初代「ノート」は、1.5リッター直列4気筒エンジンが搭載され、2012年発売の2代目では、1.2リッター直列3気筒エンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた「ダウンサイジングエンジン」を採用。
さらにノートといえばエンジンで発電してモーターで走行する「e-POWER」が加わったことで、一躍コンパクトカークラスの販売台数1位(2018年)を獲得するなど、大いに話題となりました。
このe-POWERばかりが注目されていますが、現行モデルのノートにはスポーティグレードとして「ノートニスモS」がラインナップされています。
ノートニスモSに搭載されるエンジンは、専用の1.6リッター直列4気筒自然吸気で、高圧縮比化してハイリフトカムシャフトが組み込まれるなど、いわゆるメカチューンが施され、最高出力140馬力を発揮。
組み合わされるトランスミッションは5速MTのみと、硬派な仕様です。
ほかにも、専用エキゾーストシステムや強化サスペンション、専用ブレーキシステム、ボディ補強、ハイグリップなブリヂストン「POTENZA S007」タイヤなどが採用されています。
ノートニスモSは日常的な使い勝手もよく、通勤や買い物に活躍しながら、週末にはワインディングロードを楽しむといった使い方ができる、オールマイティなスポーツコンパクトです。
価格(消費税込、以下同様)は237万1600円、特別仕様車の「ノートニスモS ブラックリミテッド」は268万2900円となっています。
●プジョー「308 GTi byプジョースポール」
2007年にプジョー「307」の後継車として登場した「308」は、3ドアハッチバック、4ドアセダン、ステーションワゴン、カブリオレと、多彩なボディバリエーションを持つクルマでした。
現行モデルは2013年に発売された2代目で、5ドアハッチバックとステーションワゴンの構成となっています。
この308には、同社のモータースポーツ活動を担当する「プジョースポール」のノウハウを注ぎ込んで、チューニングされたハイパフォーマンスな「308 GTi byプジョースポール」が設定されています。
エンジンは最高出力262馬力を誇る1.6リッター直列4気筒ターボで、ローギアード化された6速MTが組み合わされ、FFながら0-100km/h加速は6秒という俊足ぶりです。
内装ではヘッドアップインストルメントパネルやデジタルタッチスクリーン、スポーティな小径ハンドルなどで構成される「i-Cockpit」を採用。
308 GTi byプジョースポールは、いまでは数少ない生粋のフレンチホットハッチです。価格は451万2000円からで、左ハンドルのみとなっています。
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