東京アラートの象徴!? レインボーブリッジ初「赤」点灯見納めか? コロナ禍での苦労とは
ケーブルが3色に変化するライトアップはレインボーブリッジが世界初!
青くなったり、赤くなったり、またレインボーカラーになったりと、5月25日以降レインボーブリッジのライトアップは目まぐるしく変わってきました。
1日5時間の点灯時間のなかでも、青→レインボー、青→赤に色を変えてきたわけですが、実際、色を変える作業はどのようにおこなわれるのでしょうか。首都高速道路株式会社経営企画部広報課(以下首都高広報課)に聞きました。
――色を変える作業はどのような手順でおこなわれますか。
プログラミング制御をしております。考案したデザインをもとに演出データを読み込み、試験点灯をおこないます。点灯スケジュールを作成し、本番の点灯に至ります。施設管制室にて運用・監視しています。
――青色や赤色の一色でレインボーブリッジをライトアップするのは初のことだと思いますが、実際の作業はいかがだったでしょうか。
コロナ禍で限られた時間のなかで、青や赤一色にする演出の開発からおこなう必要があり、コロナ感染防止に配慮した試験点灯を含む色づくり作業、点灯開始日や時間帯などを確実に完了させなければいけなかったことが大変でした。
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ところで、さまざまな色とデザインで東京湾の夜を彩るレインボーブリッジのイルミネーションは1993年の開通当初から実施されていますが、ケーブル部分のイルミネーションが「緑・白・ピンク」の3色に変化する技術は、橋梁の照明としては世界初だったそうです。
ランプには長寿命、省電力、高輝度などの特徴をもつ光源「無電極ランプ」を採用し、非常に明るいですがドライバーが幻惑するような眩しさはなく、交通の安全を守りながら美しい夜景を作り出しています。
コロナ禍以降は青、赤、レインボーと特別なカラーでのライトアップがおこなわれてきましたが、通常は主塔が涼しげな白色の「夏パターン」(4月から10月)、主塔が温かみのある白色(温白色)の「冬パターン」(11月から3月)、そして「スペシャルライトアップパターン」の3種類があります。
夏パターンと冬パターンでは、ケーブル部分に使われている152灯が、曜日や時間にあわせて白・緑・ピンクに色を変化させています。
東京アラートが解除され、「自粛」から「自衛」へ。東京は新しいウィズコロナの局面に入りました。
2021年の東京五輪の時期には、レインボーブリッジやゲートブリッジを彩る、特別デザインのライトアップが見られるかもしれません。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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