意外なクルマだからこそカッコイイ!? 往年のバン・ワゴン5選
いまやだいぶ選択肢が減ってしまったステーションワゴンやライトバンですが、かつては数多くの種類が販売されていました。なかには意外な車種も存在。そこで、珍しいステーションワゴンやライトバンを5車種ピックアップして紹介します。
かつて隆盛を誇っていたころのバン・ワゴンを振り返る
現在、国産メーカーのラインナップからステーションワゴンやライトバンが激減しています。
一方、かつては1車種でセダン、クーペ、ステーションワゴン、バンなど、複数のボディタイプが設定されるのが一般的で、さまざまなニーズに対応しており、なかには意外な車種も存在しました。
そこで、珍しいステーションワゴンやライトバンを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「スカイライン ワゴン」
長い歴史があるスカイラインは、3代目からステーションワゴンとライトバンを設定しており、ステーションワゴンは7代目まで、ライトバンは6代目まで存在していました。
この7代目スカイラインは1985年に発売され、ステーションワゴンは1986年に追加されています。
7代目から大きく変わったのがエンジンで、6代目までの「L型」を廃止し、6気筒モデルは新世代の「RB型」にチェンジします。
また、RB型ではS20型以来となる直列6気筒DOHCが復活。さらに当時シリーズ最強の「RB20DET型」ターボエンジンもラインナップされてステーションワゴンにも搭載されました。
トップグレードの「GTパサージュ ターボ」は、このRB20DET型を搭載したモデルで、最高出力210馬力(グロス、以下同様)を発揮。まさにステーションワゴン界のグランツーリスモです。
1989年に登場した8代目ではステーションワゴンが廃止されましたが、代わりにスカイラインとシャシを共有するステーションワゴン専用車「ステージア」が1996年に発売されています。
●マツダ「サバンナ スポーツワゴン」
1971年にデビューしたマツダ「サバンナ」は、1967年に発売された世界初の量産ロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」と同じ、491cc×2ローターの「10A型」ロータリーエンジンを搭載。
コスモスポーツより安価だったサバンナは、若者を中心に人気が高まりました。
発売当初は2ドアクーペと4ドアセダンの2タイプでしたが、1972年にステーションワゴンの「サバンナ スポーツワゴン」を発売します。
搭載されたエンジンは10A型ロータリーエンジンで、最高出力は105馬力を発揮。現在まで続く高性能ステーションワゴンの草分け的存在です。
ちなみに、マツダはロータリーエンジンを搭載したマイクロバス「パークウェイロータリー26」や、北米専用モデルのトラック「ロータリーピックアップ」も、サバンナと同時期にラインナップしていました。
●トヨタ「クラウン カスタム」
1971年発売の4代目トヨタ「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインでデビューします。
当時のクラウンもさまざまなボディタイプが設定されており、3代目ではピックアップトラックも存在しました。
4代目クラウンは通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級車とは一線を画するデザインを採用。いまでは一般的な、ボディ同色のバンパーや電子制御燃料噴射装置、電動リクライニングシート、アイドリングストップ機能を搭載するなど先進的なモデルです。
ステーションワゴン、バンの「クラウン カスタム」も伸びやかなサイドビューのスタイリッシュなフォルムで、現在の価値観で見ると好印象ですが、当時は保守的なユーザーから敬遠されました。
そのため販売台数は低迷し、デビューからわずか3年後の1974年に直線基調で重厚感のあるデザインの5代目にモデルチェンジ。
販売台数は回復しましたが、いまでは4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く存在します。
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