意外なクルマだからこそカッコイイ!? 往年のバン・ワゴン5選
アメリカのステーションワゴンを意識したモデルとは!?
●ホンダ「シビック カントリー」
1979年に、ホンダは2代目となる「シビック」を発売しました。初代シビックからキープコンセプトとされた外観ながら、ボディサイズを拡大することでより広い室内空間と、安定した走りを実現。
ボディバリエーショは当初3ドアハッチバックと5ドアハッチバックで、遅れてバンとステーションワゴン、そして4ドアセダンが加わります。
このステーションワゴンは「シビックカントリー」と命名され、ボディサイドとテールゲートに木目調パネルが装着できるという特徴がありました。
これはアメリカのステーションワゴンで古くから採用されていたドレスアップで、パネルは発売記念として最初の1500台に標準装備されて、以降はディーラーオプションとなっています。
なお、同様のドレスアップは日産「サニーカリフォルニア」や「セドリック/グロリア」のステーションワゴンにも採用されました。
●三菱「ランサー バン」
初代三菱「ランサー」は、1973年にデビューしました。ボディタイプは2ドアと4ドアセダンをラインナップ。
搭載されたエンジンは1.2リッター、1.4リッター、1.6リッターのバリエーションが設定され、トップグレードの「ランサー1600GSR」は110馬力を誇る1.6リッター直列4気筒SOHCの「4G32型」を搭載。
パワフルなエンジンと800kg台前半の軽量なFR駆動のシャシで、海外のラリーでも活躍するスポーティモデルとして高い人気を誇りました。
そして、セダンのデビューから7か月後にバンを追加。ランサーの特徴的な「エアロノーズライン」と呼ばれるフロントフェイスに小ぶりなキャビンを継承し、丸みをおびたルックスは、商用車とは思えないほどスタイリッシュなフォルムです。
エンジンは1.2リッターと1.4リッターが設定されましたが、後年の排出ガス規制では、商用車の方が乗用車よりも規制値が緩和されていたため、バンのキャブレターやエキゾーストマニフォールドを乗用車のランサーに移植するチューニングがおこなわれたといいます。
なお、ランサーバンは後に「ランサーカーゴ」へと名前が変わり、日産「NV150 AD」のOEM車として2019年まで販売されていました。
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現在、国内のライトバンはトヨタ「プロボックス/サクシード」と、同車のOEMであるマツダ「ファミリアバン」、そしてNV150 ADだけで、実質は2車種です。
昭和の時代には、個人商店での配達用とファミリーカーを兼務するなど、ライトバンは人気があり、そのためクラウンやセドリックなどの高級車にも設定されていました。
しかし、現在はそうしたニーズもなく、生産の合理化ゆえに消えていってしまったのです。
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