どこなら車中泊はOK? コンビニやSA・PAの実態 過去には賠償金にまで発展
SA・PAは車中泊OKなのか
車中泊が可能な場所は、公に許可されている場所または自己が所有・管理する土地に限ります。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリア(SA・PA)などは、あくまでも「休憩所」として用意されており、「宿泊所」ではありません。
北海道から東北、首都圏といった東日本エリアの高速道路やサービスエリアを管理しているNEXCO東日本は、SA・PAでの車中泊について、次のように話します。
「サービスエリアやパーキングエリアは、高速道路を利用されるお客さまの休憩などを目的としている施設であり、駐車可能台数には限りがあります。
施設を本来のご利用以外の目的で長時間にわたり駐車をおこなうことは、ほかのお客さまへの迷惑や利用上の妨げになる可能性がありますので、禁止行為としております。
多くのお客さまにSA・PAを快適にご利用いただくため、お客さま同士でゆずりあいながらご利用くださるようお願いします」
西日本エリアを管轄しているNEXCO中日本にも同様の質問をしたところ「仮眠も休憩のひとつではありますが、あくまでも駐車場なので宿泊を目的としたご利用はやめてほしいです」と説明しています。

では、コインパーキングをはじめとする有料駐車場では、どうなっているのでしょうか。有料駐車場を提供するタイムズの利用規約には、以下のような記載があります。
「タイムズは、短時間駐車するためのスペースを有償で提供することを目的とするものであり、車両をお預かりするものではありません。また、当社の承諾なく、タイムズにおいて営業行為を行うことは禁止します」
最長利用は48時間までと定められており、継続して48時間を越える駐車は禁止されています。しかし、タイムズ側へ事前に許可を取っている場合は例外です。
※ ※ ※
最近の道の駅では「車中泊OK」の場所もあるようですが、SA・PAなどではあくまでも休憩範囲の利用にとどめておきましょう。
また、車中泊では身体を完全に休ませることが難しく、第三者との予想外のトラブルに巻き込まれなどのリスクを伴う可能性もあるようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



















