美しすぎる高性能ステーションワゴンがあった!? 往年のハイパワーワゴン3選

現在、日本の自動車市場では数が少なくなってしまったステーションワゴンですが、1990年代にはちょっとしたブームもあって街中では珍しい存在ではなく、高性能なモデルも存在。そこで、往年の高性能ステーションワゴンを3車種ピックアップして紹介します。

特別につくられた驚速ステーションワゴンを振り返る

 近年、日本の自動車市場では、ステーションワゴンの人気が低迷してしまい、各国産メーカーのライナップも減少してしまいました。

速さを手に入れたレアなワゴンたち
速さを手に入れたレアなワゴンたち

 しかし、1990年代にはステーションワゴンがちょっとしたブームになり、国内外のステーションワゴンが数多く販売されており、なかには高性能なモデルも多数存在。

 そこで、往年の高性能ステーションワゴンを3車種ピックアップして紹介します。

●アウディ「RS2アバント」

ポルシェ謹製のスペシャルなステーションワゴン「RS2アバント」
ポルシェ謹製のスペシャルなステーションワゴン「RS2アバント」

 現在、フォルクスワーゲングループの傘下となっているアウディとポルシェは、古くから緊密な関係にあり、技術的な交流がありました。

 そして、1994年にポルシェとコラボレートしたステーションワゴン「RS2アバント」を発売。

 開発の多くをポルシェが担当し、生産もポルシェの工場でおこなわれ、RSシリーズは現在もアウディのラインナップのなかで、高性能なモデルとして展開されていますが、第1弾がこのRS2アバントです。

 ベースになったのは「A4アバント」の前身にあたる「80アバント」で、最高出力315馬力を誇る2.2リッター直列5気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTのみでフルタイム4WDシステムが組み合わされ、0-100km/h加速4.8秒と俊足を誇りました。

 外観は派手なエアロパーツなどは装着されていませんが、当時のポルシェ「911」と同じデザインのドアミラーやホイールと、フロントバンパーにあるターンシグナルとフォグランプが装着され、「PORSCHE」の文字が刻まれたブレンボ製ブレーキキャリパーを装備するなど、一見して只者ではないオーラを放っています。

 なお、RS2アバンは日本に正規輸入されませんでしたが、わずかな台数が並行輸入で上陸しているので、稀に中古車が市場に出ることがあります。

●三菱「ランサーエボリューションワゴン」

短期間でしか販売されなかったレアモデルの「ランサーエボリューションワゴン」
短期間でしか販売されなかったレアモデルの「ランサーエボリューションワゴン」

 1992年に登場した三菱「ランサーエボリューション」は、モータースポーツで勝つことを目的に開発された高性能セダンです。

 ライバルのスバル「インプレッサ WRX」で世界ラリー選手権を共に戦い、双方とも短期間のうちに性能向上を繰り返すという、いまでは考えられないほどハイペースな性能向上が繰り返されました。

 一方、販売で優位に立ったのはインプレッサで、セダンだけでなくステーションワゴンがラインナップされており、スバルは高性能ステーションワゴンのポジションを独占していました。

 そこで三菱は2005年に、第3世代の「ランサーエボリューションIX」のシャシと「ランサーワゴン」のボディパネルを融合させた「ランサーエボリューションワゴン」を発売し、インプレッサに対抗します。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒ターボで、最高出力は280馬力(MT車)を発揮。駆動方式もセダンと同様にフルタイム4WDを採用し、セダンに比べ若干の重量増があったものの、高い走行性能を誇りました。

 トランスミッションは6速MT(GT)と5速AT(GT-A)が設定され、イージードライブも可能な高性能ステーションワゴンとして高い評価を得ます。

 次世代の「ランサーエボリューションX」ではワゴンは廃止されたため、ランサーエボリューションワゴンの生産期間はわずか2年ほどだったことから、いまでは希少なモデルです。

【画像】ヤバイほど美しいステーションワゴンを別の角度から見る(12枚)

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