あまり売れなかったけど実は名車!? もっと評価されても良かった車5選
これまで販売されたクルマのなかには、短命に終わったモデルやフルモデルチェンジせずに一代限りで消滅したモデルがあります。しかし、そうしたクルマはダメなモデルばかりではありません。そこで、もっと評価されても良かったと思えるクルマを5車種ピックアップして紹介します。
再評価されても良いクルマを振り返る
これまで販売されたクルマのなかには、人気がなく短命だったモデルや、フルモデルチェンジせずに一代限りで消滅したモデルがあります。
しかし、そうしたクルマすべてが、ダメなクルマだったわけではありません。そこで、当時の評価は微妙だったけれど、いまなら評価されても良かったと思えるクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●三菱「コルト ラリーアート バージョンR」
かつて販売していた三菱のコンパクトカー「コルト」は2002年に発売された世界戦略車で、1.3リッターから1.5リッターエンジンを搭載する5ドアハッチバックです。
このコルトをベースに、当時、三菱のモータースポーツ活動を担っていた「ラリーアート」の名を冠したスポーツモデル、「コルト ラリーアート バージョンR」が、2006年に追加ラインナップしました。
外観は専用デザインの前後バンパーやオーバーフェンダー、リアスポイラーが装着されてスポーティに演出されています。
搭載されたエンジンは1.5リッター直列4気筒ターボで、最高出力154馬力を発揮。組み合わされるトランスミッションは5速MTとCVTが設定されていました。
シャシはスポット溶接の増し打ちと補強により、ねじり剛性をスタンダードモデルに対して約30%向上させ、足まわりも強化スプリングの装着やショックアブソーバーの減衰力を最適化することで、高い旋回性能を発揮。
このようにコルト ラリーアート バージョンRは、三菱の本気度が伺える内容のホットハッチでしたが、フルモデルチェンジすることなく2012年に生産を終了してしまいました。
●マツダ「ビアンテ」
2008年に発売されたマツダ「ビアンテ」は、ライバルの人気に追随すべく「プレマシー」をベースに新開発されたミニバンです。
ビアンテ最大の特徴は、ヘッドライトからAピラーにつながる有機的なフロントフェイスのデザインで、全長4715mm×全幅1770mm×全高1835mm(2WD)の3ナンバー専用ボディにより、広い室内空間を実現。
内装では、2列目シートの足元に前後長863mmの広々としたスペースを確保して、開放感を高める「リビングモード」、2列目シートを左右に分割する「ウォークスルーモード」、そして荷物を満載に積み込むことができる「ラゲッジモード」など、多彩なシートアレンジが可能でした。
搭載されたエンジンは最高出力144馬力の2リッター直列4気筒直噴と、165馬力の2.3リッター直列4気筒の2種類を設定。
ビアンテはライバル車に対して決定的に劣る部分はありませんでしたが、マツダが2017年にミニバン市場から撤退すると宣言したため、同年にビアンテの生産を終了しました。
●日産「シルビア」
1988年に発売された日産5代目「シルビア」は、優れたデザインと手ごろな価格のFRスポーツとして大ヒットを記録しました。
この5代目のヒットを受けて1993年に登場した6代目では、当時のトレンドだった3ナンバーサイズにボディを拡大。
搭載されたエンジンは、トップブレードに最高出力220馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボが設定され、熟成されたサスペンションセッティングと相まって、5代目よりも走行性能が格段にアップしました。
しかし、精悍な印象だった5代目とくらべ、大型化して丸みを帯びた6代目の外観は不評で、販売台数が低迷。
1996年にフロントフェイスをシャープなデザインに変更しますが、販売の回復には至らず、1999年に7代目へとバトンタッチされました。
お知らせ無用。
コルトラリーアートバージョンは三菱自動車がダイムラークライスラーと共同開発したクルマで、ダイムラークライスラーの設計思想が色濃く反映されていて、それまでの三菱車とは全く別物で、安全装備と骨太の
骨格を持ち、一クラス上の走りと運動性能を持ち合わせていた。現在でも仮に販売されていれば、ラリー選手権に出場できる実力を持っていたクルマであったと思う。
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