コロナ禍で注目「中古車サブスク」 トヨタもホンダに次ぎ参戦!? 本格普及秒読みか
トヨタに先んじてホンダが展開 中古車サブスクはどれくらいおトク?
中古車サブスクについては、ホンダが先行しています。2020年1月28日から開始した「ホンダ マンスリーオーナー」です。
車種は、「N-BOX」「フィットハイブリッド」「フリードハイブリッド」「ヴェゼルハイブリッド」、さらにN-BOXの車椅子仕様車の5モデル。全車がホンダ認定中古車です。
料金は、N-BOXが2014年式からで月額2万9800円、2017年型からで3万9800円。ヴェゼルハイブリッドが2018年式からで5万9800円。登録諸費用、自賠責、任意保険、メンテナンス費用が含まれます。
現在はテストケースとしての展開で、実施しているのはホンダ認定中古車販売店のU-Select城北(埼玉県和光市)のみ。
ホンダは2020年4月の本田技研工業と本田技術研究所の大再編と連動するかたちで、「ホンダ マンスリーオーナー」を含む新しいモビリティサービスを企画する新会社、ホンダモビリティソルーションズを2月に設立しました。
今後、ホンダも中古車サブスクに加えて、ホンダ版KINTOなど“所有から共有”に対応したサービスを続々と提案してくると思われます。
このほかにも、日産はEVやe-POWERを活用したカーシェア「e-シェアモビ」で、5月1日から5月31日に全国で、1時間から2時間分の利用に相当する1600円分を無償にしており、期間中の利用回数に制限はありません。新型コロナウイルス感染拡大を防止する観点から、ユーザーのカーシェアに対する負担を減らす目的です。
こうしたカーシェア事業での下地がある日産も、中古車サブスク参戦の可能性は十分にあると思います。
欧米では、メルセデス・ベンツやポルシェなど高級車のサブスクが始まり、またシェアリングではウーバーやリフトなど個人所有車両への有料乗り合いサービスが普及しています。
シェアリングエコノミーが世界各地で台頭するなか、日本ではメーカー直系事業による中古車サブスクに今後、さらなる注目が集まりそうです。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
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