日本で売っても良かったのでは!? 海外専用ボディの日本車5選
北米専用の2ドアセダンがあった!?
●トヨタ「ランドクルーザー」
トヨタの本格クロスカントリー4WD車の一翼を担う「ランドクルーザープラド」は「ランドクルーザー70」のライトデューティ版が先祖で、現行モデルは2009年に発売された。
日本のみならず海外でも販売されており、欧州では「LAND CRUISER」の名が与えられています。
ちなみにフラッグシップモデルの「ランドクルーザー200」は「LAND CRUISER V8」です。
この欧州版ランドクルーザープラドにはふたつのボディタイプが設定されており、ひとつは日本仕様と同じ5ドアワゴンで、もうひとつは3ドアのショートワゴンです。
かつては日本でも3ドアショートが設定されていましたが、室内の広さや使い勝手の面で5ドアの方が人気だったため、消滅してしまいました。
海外では3ドアショートの需要があるため、引き続き販売されているようです。
なお、イギリスでは税制上有利な2シーター商用モデルの「ランドクルーザー コマーシャル」も販売されています。
●トヨタ「エコー」
1999年に発売されたトヨタ「ヴィッツ」は、次世代のコンパクトカーとして日本だけでなく欧州でも大ヒットを記録し、同時に派生車であるトールワゴンの「ファンカーゴ」と、4ドアセダンの「プラッツ」がラインナップ。
このプラッツは北米でも「エコー」という名で販売されており、4ドアだけでなく2ドアセダンも設定されていました。
日本でもかつては「カローラ」や日産「サニー」に2ドアセダンが設定されていましたが、1980年代には淘汰されています。
エコーの2ドアモデルはヴィッツの3ドアハッチバックに短いトラックを付けたようなイメージで、お世辞にもスタイリッシュとはいえませんが、当時はそれなりの需要があったということでしょう。
※ ※ ※
日本市場で販売されている輸入車のなかで、日本専用ボディのクルマはありませんが、法規と関係なく日本用に改修されたモデルは存在しました。
先代のBMW「3シリーズ」はドアノブが日本用につくられており、全幅が1800mmに抑えられています。
また、先代の「ミニクロスオーバー」ではルーフ上のアンテナが日本仕様では低くつくられ、全高が1550mmとなっているため多くの機械式駐車場が利用可能です。
さらに、初代スマート「フォーツー」ではフェンダーを替えて全幅を1475mmとし、軽自動車登録となる「フォーツーK」が販売されました。
日本市場は諸外国にくらべて巨大とはいえないマーケットですが、それなりの台数が見込めるのであれば、日本専用に改修されるということです。
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