硬派なインプレッサがオシャレさんになった!? スバルの珍車5選
走りが秀逸と評価されたミニバンがある!?
●トライベッカ
国産メーカー各社とも古くからグローバルでクルマを販売しており、日本では売っていない海外専用モデルを用意しています。
他社に比べて数は少ないもののスバルも海外専用モデルを販売。現行モデルでは北米で販売している大型SUVの「アセント」があり、前身となったのが「B9 トライベッカ」です。
B9 トライベッカは2005年に発売された3列シートSUVで、アメリカ工場で生産されました。当初は北米のみの販売でしたが、後に欧州、アジア、オーストラリアなどにも輸出されています。
エンジンは3リッター水平対向6気筒DOHCを搭載し、トランスミッションは5速ATが組み合わされ、可変トルク型の4WDシステムを採用。
外観で特徴的だったのが、当時スバルが広く採用していた、いわゆる「ザパティナス顔」と呼ばれる飛行機の翼をイメージしたフロントフェイスです。
2007年のマイナーチェンジで3.6リッターエンジンに換装されると同時に、車名を「トライベッカ」に改名。フロントフェイスも一新されたのですが、個性は薄れてしまいます。
そして、2014年に生産を終了し若干のブランクの後、2018年に前出のアセントが発売されました。
●トラヴィック
現在、国内市場では2018年に販売を終了した「エクシーガ クロスオーバー7」を最後に、スバルは3列シート車を展開していませんが、エクシーガ以前に販売していた3列シート車が「トラヴィック」です。
トラヴィックは2001年に発売されたヒンジドアの7人乗りミニバンで、オペルが開発した「ザフィーラ」のOEM車として、生産はGMのタイ工場でおこなわれました。
搭載されたエンジンはGM製の2.2リッター直列4気筒DOHCで、後に1.8リッターを追加。トランスミッションは4速ATのみで駆動方式はFFです。
シートアレンジなどミニバンとしての機能は標準的なものでしたが、欧州車ならではの優れた走行性能が高く評価されました。
ヒットには至りませんでしたが、走りの良さが話題となった珍しいミニバンです。
なお、ザフィーラも同時期に日本で販売されていましたが、トラヴィックのベースフレードの方が約100万円安く設定され、かなりお買い得とも評されました。
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スバルには幻のクルマが存在しています。それが、スバル360発売以前の1955年に完成した、1.5リッターエンジンを搭載する4ドアセダンの「P-1」です。
P-1は20台作られましたが一般ユーザーには販売されず、14台は社内のテスト用となり、残りの6台は群馬県内のタクシー会社に納入され、1年ほど事業用車として走行テストがおこなわれました。
1950年代はマイカーを購入できるユーザーは少なく、クルマの実用性をテストするにはタクシーが最適だったためです。
このテストの結果、乗り心地の良さと、ボディや足まわりなどの耐久性が高く評価されます。
P-1の量産化は当時の市場規模や生産性の問題から見送られましたが、スバル360の開発に大きく貢献することになりました。
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