見た目以上に高性能なモデルがあった!? 走りが凄いステーションワゴン5選

オールマイティに使えて運転が楽しめるクルマといえばステーションワゴンですが、国内メーカーでは車種が減ってしまいました。そこで、かつて販売された高性能なステーションワゴンを、5車種ピックアップして紹介します。

ズバ抜けてなくても快速なステーションワゴン

 1989年に発売されたスバル初代「レガシィ」は、高性能なエンジンを搭載してフルタイム4WDを組み合わせた「ツーリングワゴン」が人気となり、ちょっとしたステーションワゴンブームを市場にもたらしました。

高性能ステーションワゴンの復活はありうるか!?
高性能ステーションワゴンの復活はありうるか!?

 レガシィに続けとばかりに、他メーカーからもステーションワゴンが次々に発売されましたが、人気の低迷とともに車種が減少してしまい、いまではステーションワゴンの生産から撤退したメーカーもあります。

 そこで、かつて販売していたステーションワゴンのなかから、隠れた高性能モデルを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「ステージア 250t RS FOUR V」

初代から高性能ワゴンとして人気を博した「ステージア」
初代から高性能ワゴンとして人気を博した「ステージア」

 1996年に発売された日産「ステージア」は、同社の「スカイライン」系のプラットフォームや主要部品を共用することで開発された、ステーションワゴン専用車です。

 国内の本格的Lクラス・ステーションワゴン市場を確立したステージアは、2001年のモデルチェンジで11代目スカイラインが採用した新FRプラットフォームを採用し、エンジンは3リッターと2.5リッターのV型6気筒を搭載。

 なかでも、ステージア専用のエンジンとして、最高出力280馬力を発揮する2.5リッターのV型6気筒ターボが設定され、初代ステージアにラインナップされた「260RS」を彷彿とさせる高性能モデルでした。

 グレード展開はラグジュアリーな「RX」シリーズとスポーティな「RS」シリーズ、クロスオーバーSUVのような外観の「AR-X FOUR」があり、高性能ながら特別さを誇示しない「ステージア 250t RS FOUR V」と4輪操舵システム「電動SUPER HICAS」を搭載した「ステージア 250t RS FOUR V/HICAS」が人気でした。

●トヨタ「アルテッツァジータ」

コンパクトFRワゴンとして話題となった「アルテッツアジータ」(画像はレクサス「IS スポーツクロス」)
コンパクトFRワゴンとして話題となった「アルテッツアジータ」(画像はレクサス「IS スポーツクロス」)

 1998年にデビューしたトヨタ「アルテッツァ」は、FRレイアウトのスポーツセダンで、多くのコンパクトセダンがFF化されていたなかで発売され、高い評価を得ました。

 そして、2001年にはステーションワゴンの「アルテッツァジータ」が追加されます。

 搭載されたエンジンはセダンと異なり4気筒は存在せず、2リッターと、アルテッツァジータ専用に3リッターが設定され、どちらも直列6気筒自然吸気です。

 最高出力は2リッターが160馬力、3リッターが220馬力を発揮し、2リッターモデルは6速MTが設定されるなどスポーティ路線で、3リッターモデルはトルクフルなエンジンによりラグジュアリー路線というコンセプトでした。

 足まわりにはセダンと同様に4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションが採用され、優れたコーナリング性能を発揮し、まさに大人の快速ステーションワゴンと呼べる仕上がりとなっていました。

●三菱「レグナムVR-4」

ハイテク・ハイパワーワゴンとして人気だった「レグナム VR-4」
ハイテク・ハイパワーワゴンとして人気だった「レグナム VR-4」

 1996年に発売された三菱「レグナム」は「プレステージスポーツワゴン」をコンセプトに開発され、オーストラリアで生産された「マグナワゴン」を除くと、「ギャラン」系としては初のステーションワゴンでした。

 外観は8代目ギャランと同じく精悍なフロントフェイスと、伸びやかにデザインされたキャビンが特徴的です。

 当時大ヒットしていたレガシィに対抗するため、最高出力280馬力を発揮する2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンに4WDシステムを組み合わせた、「VR-4」をラインナップ。

「ランサーエボリューション」シリーズと同様に、リアの駆動力配分を電気的に配分する「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」を標準で搭載し、4輪マルチリンクサスペンションを採用するなど、ハイエンドなステーションワゴンとして高い人気を誇りました。

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