RUFが初のオフロードコンセプト「ロデオ コンセプト」と「RUF SCR」のプロダクションモデルを公開
パフォーマンスと日常使用への適合を両立したビスポーク・スポーツカーを創り出す、ドイツの自動車メーカー「RUF」は、カーボンファイバーモノコックシャシーを用いた初のオフロードカーとなるスタディモデル「ロデオ コンセプト」と、自然吸気エンジンを採用した「RUF SCR」のプロダクションモデルを初公開した。
RUFオフロードコンセプトとSCRプロダクション
RUFオートモビルGmbHは2020年3月9日、「ロデオ コンセプト」と「RUF SCR」のプロダクションモデルを世界発公開した。
RUFは、パフォーマンスと日常使用への適合を両立したビスポーク・スポーツカーを創り出す、ドイツ自動車メーカーだ。
ロデオコンセプトは、初代CTRの誕生から30年、RUFオート設立80周年の記念としてジュネーブモーターショー2019で発表された「CTRアニバーサリー」及びSCRと共通したカーボンファイバーモノコックシャシーが採用され、4輪駆動システム、全地形対応の大型タイヤ、ロングストロークサスペンションなどを組み合わせることで、オフロードユースに適応。RUF水平対向6気筒エンジンを搭載し、自然吸気もしくは過給器付きのどちらの仕様でも選ぶことができる。
スリリングなドライビングを味わえる車両製作をテーマとし、スポーティな車両及びウエスタン文化への愛情を形にしたスタディモデルだ。
合わせて発表された車両は、ジュネーブ国際モーターショー2018でプロトタイプが発表された「RUF SCR」のプロダクションモデルで、搭載される4リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンは、最大出力510馬力、最大トルク470Nmを発生。
カーボンモノコックシャシーとカーボンボディシェルの組み合わせによる総重量は1250kgの超軽量設計で、1.45kg/psのパワーウェイトレシオを実現する。
トランスミッションには、ZF社との共同開発による6速マニュアルギアボックスを採用。SCRとCTRアニバーサリーのデザインをアロイス・ルーフと共に手掛けたのは、ポルシェ「959」をはじめとする多くのポルシェ車両のデザインを担い、後にアウディ「TT」やフォルクスワーゲン「New Beetle」などのデザインを手掛けたフリーマン・トーマスだ。
SCRのプロダクションモデルで新たにデザインされたホエールテールウイングは、強力なダウンフォースを生成し、最高速度320km/hでも高い安定性を確保する。
さらに、前後プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションには電子制御式ダンパーが搭載され、走行状況に応じてサスペンションの減衰力を4輪独立して常時最適化し続ける仕様となっている。
サスペンションセッティングは、コンソールに配置されたダイヤルによって、5つのプロファイルのなかから変更することが可能だ。
同サスペンションシステムは、CTRアニバーサリープロダクションモデルにも採用されている。
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