トヨタ「新型SUV」日本導入ある? ライズ、C-HRと違う? ヤリスベースの小さなSUVとは
ヤリスベースの新型SUVは日本導入ある?
では、この新型コンパクトSUVは日本に導入されるでしょうか。筆者の予想は「YES」です。
欧州での販売台数は、WRC参戦によるイメージ向上も相まって増加傾向ですが、ほかの仕向地(地域)と比べるとそれほど高くはありません。
となると欧州のみの販売では台数的にも厳しいため、ほかの仕向地でも販売を考えるのは自然な流れでしょう。
また、トヨタのコンパクトSUVラインアップを見ても必要とされているのは明らかです。
国内のトヨタには、「ライズ」、「C-HR」、「RAV4」、「ハリアー」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー」、「ハイラックス」という、大小さまざまなSUVがラインナップされています。
なかでも、5ナンバーサイズの「ライズ」、SUVクーペの「C-HR」は共に好調なセールスではあるものの、どちらも変化球のモデルであり、「直球勝負のモデルが欲しい!」という声は販売現場からも多いようです。
そのポジションを補うのが、この新型コンパクトSUVとなり、まさに打ってつけのモデルといえるでしょう。ライバルはホンダ「ヴェゼル」です。
ヴェゼルは、ライズやC-HRと比べると高い居住性を持っているコンパクトSUVのなかでは王道なモデルといえます。
では、ジュネーブモーターショー2020が中止となり、バーチャルプレスカンファレンスもおこなわれなかった新型コンパクトSUVのお披露目はいつになるのでしょうか。
日本のトヨタ広報に聞くと、「発表は延期、日時は未定」とのことですが、欧州戦略車であることから推測すると、2020年4月のニューヨークショーや、6月のデトロイトショーで発表される可能性は極めて低いでしょう。
筆者は、ほかのモーターショーとのバッティングを避けることも考えて、5月頃に独自のお披露目イベントが開催されるではないかと予想しています。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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