全長5m超え! トヨタ「3列“7人乗り”本格SUV」がスゴい! 史上初「斬新ボディ」採用の“超・静音”4WDに! 市販化も期待大な「ランドクルーザーSe“コンセプト”」どんなクルマ?

トヨタが2023年の「ジャパンモビリティショー」で披露した「ランドクルーザーSe」は、往年のランクルファンを驚かせるコンセプトカーでした。ラダーフレームを捨てた「未来のランクル」は、はたしてどのようなクルマなのでしょうか。

ラダーフレームを卒業!? 斬新ボディの「電動ランクル」とは

 自動車メーカーは、モーターショーなどの晴れ舞台で未来の方向性を示すコンセプトカーを発表します。中には市販化を前提とした現実的なモデルもあれば、ブランドの定義そのものを問い直すような意欲的なモデルも存在します。

 2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」において、トヨタが世界初公開した「ランドクルーザーSe コンセプト(以下、ランドクルーザーSe)」は、まさに後者を象徴する一台でした。

 ランドクルーザーといえば、1951年の誕生以来、信頼性・耐久性・悪路走破性を武器に世界中で愛されてきた「陸の王者」です。

 その根幹を支えてきたのは、伝統的なラダーフレーム構造でした。ところがランドクルーザーSeは、その伝統を覆すモノコックボディを採用したBEV(バッテリーEV:電気自動車)として登場しました。

 開発コンセプトは「世界の多様なニーズに対応した3列シートSUVにより、ランドクルーザーの新たな魅力を拡大する」こと。

 BEVならではの高い静粛性と、これまでのランクルにはなかったスタイリッシュなデザインを融合し、都市部での快適性や上質感を追求する、まったく新しい“都会派ランクル”の提案です。

精悍な「ランドクルーザー Se」どんなクルマ?
精悍な「ランドクルーザー Se」どんなクルマ?

 ランドクルーザーSeのエクステリアは、従来のタフなイメージとは一線を画す、流麗でモダンなスタイリングが特徴です。

 もちろん箱型の力強いフロントエンドなど、ランクルらしさを感じさせる要素は残しつつ、全体はシャープで近未来的なデザインコードでまとめられています。トヨタ自身も「スタイリッシュかつ高い上質感を兼ね備えた」と表現しています。

 ボディサイズは全長5150mm×全幅1990mm×全高1705mm、ホイールベースは3050mm。

 現行の「ランドクルーザー300」やレクサス「LX」をも凌ぐ堂々たる体躯で、室内は世界的ニーズの高い3列シート・7人乗りレイアウトを採用。BEVの静粛性と相まって、快適な移動空間を提供します。

 最大のポイントであるモノコック構造の採用は、BEV化に伴う重量増を抑えつつ、低重心化と高剛性化を実現するための選択です。

 これによりオンロードでは意のままに操れるハンドリングを狙い、ラフロードでは電動車特有の緻密なトルク制御によって、ランドクルーザーにふさわしい走破性を確保しています。

 発表当時、この“モノコックのランクル”は大きな議論を呼びました。

 伝統からの大胆な転換に驚く声がある一方で、「普段使いしやすいランクルだ」「都会派としてぜひ欲しい」といった、新しい価値観を歓迎する声も多く見られました。

※ ※ ※

 2026年2月時点で、ランドクルーザーSeの市販化に関し、トヨタからの具体的なアナウンスはありません。

 ただし、ランドクルーザーSeが示唆する「モノコックBEV」という新たな選択肢は、伝統的な「70」や「250/300」とは異なる顧客層を開拓し、ランドクルーザーファミリーをさらに広げる可能性を秘めています。

 カーボンニュートラル時代においても「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というランクルの思想が、どのように進化していくのか。未来を占う重要な一台といえるでしょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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