トヨタ「新型SUV」日本導入ある? ライズ、C-HRと違う? ヤリスベースの小さなSUVとは
トヨタのヨーロッパ法人は、「ジュネーブモーターショー2020」にて、新型ヤリスをベースする「新型コンパクトSUV」をお披露目する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によって、お披露目を断念。すでにティザー画像は公開されていますが、この新型コンパクトSUVとは、どのようなモデルなのでしょうか。そして、日本導入の可能性はあるのでしょうか。
「SUV王国トヨタ」に小さな新型SUV追加なるか?
トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)は、2020年1月14日(現地時間)に、新型「ヤリス」に採用されたGA-Bプラットフォームを使った「新型コンパクトSUV」を欧州市場に導入すると発表していました。
その後、同年3月に開催予定だった「ジュネーブモーターショー2020」でのお披露目を予定していましたが、未だにお披露目されていません。ヤリスと同じプラットフォームを使ったコンパクトSUVとは、どのようなモデルなのでしょうか。
2020年2月28日、新型コロナウイルスの影響で、スイスで開催される予定だったジュネーブモーターショー2020が中止となりました。スイス連邦評議会が同日に「3月15日まで1000人を超えるイベントは開催できない」という禁止令の決定を受け入れての判断です。
今回のジュネーブモーターショー2020で世界初公開されるはずだった新型モデルのいくつかは、本来プレスデーとして予定されていた3月3日から4日にインターネット上で急遽開催された「バーチャルプレスカンファレンス」で紹介されましたが、まだお披露目されていないモデルも数多くあります。その1台がトヨタの「新コンパクトSUV」です。
TMEのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのマット・ハリソン氏は、導入発表時のコメントとして、次のように述べています。
「このモデルはヤリスにクラッディング(樹脂パーツ)と車高を上げたサスペンションをプラスしたのではなく、ダイナミックなデザインと独自の個性を与えた全く新しいBセグメントのSUVモデル」
2020年3月中旬時点では、1枚のイメージスケッチと1枚のティザー画像(リアセクション)のみが公開されているのみですが、このモデルは一体どのようなクルマなのでしょうか。
トヨタのコンパクトカー戦略は大きく分けると日本/欧州など「先進国向け」に特化したモデルと、アジア圏など「新興国向け」に特化したモデルのふたつとなります。
2020年2月に発売された新型ヤリスは前者の「先進国向け」ですが、新型コンパクトSUVはヤリスファミリーの一員になるのです。
なぜ、新型コンパクトSUVがヤリスファミリーの一員かと断言できるかというと、筆者(山本シンヤ)は、ジュネーブショー2020の前に、この新コンパクトSUVのチーフエンジニアへの取材リクエストをおこなっていましたが、トヨタ広報からの返答は「ヤリスのチーフエンジニア・末澤泰謙氏が対応いたします」とのことでした。
また、前出のマット・ハリソン氏は「ヤリスと共に2025年までに欧州のトヨタ車販売台数の約30%占めると予想」と語るように、トヨタの欧州市場における重要な一台となのです。
スケッチとティザー画像を見ると「RAV4」のようなフェンダーアーチと「C-HR」のようなリアウィンドウ処理、そしてレクサス「UX」のように寝かされたCピラーと、ボディシルエットはヤリスとは全く異なります。
プラットフォームはヤリスで採用されたTNGAの最新作「GA-B」を使います。TNGAの特徴は「プラットフォーム/パワートレインを中長期的に使えるように高いレベルを実現させ、それを皆で共用する」という技術のモジュール化です。
ただし、最初に固定部位と変動部位を決めることで、ひとつのプラットフォームで複数のバリエーション対応が可能となるので、新型コンパクトSUVはヤリスより大きく、全幅も3ナンバーサイズ(ヤリスは5ナンバーサイズ)、ホイールベースも異なるはずです。
パワートレインは未公開ですが、恐らくヤリスと同じく1.5リッター直列3気筒の「ダイナミックフォースエンジン」と、このエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプを設定しているはずです。
駆動方式はFF/AWDが用意されますがAWDメインでしょう。ヤリスのAWDのリアサスには凝った形状のダブルウォッシュボーン式が採用されていますが、新コンパクトSUVでの採用も前提に開発されたと思われます。
ちなみにティザー写真を見ると、エンブレムに「HYBRID AWD-i」とあるのが気になります。ヤリスにもAWD(E-Four)が設定されています。ヤリスのE-Fourは発進補助がメインですが、HYBRID AWD-iはより積極的なAWDだと期待しています。
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