道路にある「オレンジ棒」なぜ増えた? 誕生から30年、進化し続け海外でも高評価の理由とは

高速道路や一般道で見かけるオレンジや緑色のポールが増えています。「ラバーポール」と呼ばれるものですが、どのような目的で設置されているのでしょうか。また、クルマが接触したらどうなるのでしょうか。

街で見かけるオレンジや緑色の棒の正体は?

 高速道路はもちろん、一般道でも、オレンジ色や緑色のポールが設置される道路が増えています。このオレンジや緑のポールがいろいろな場所に設置されているは、なぜなのでしょうか。

オレンジ色の車線分離標(ラバーポール)
オレンジ色の車線分離標(ラバーポール)

 最近、よく見かけるようになった道路上のオレンジやグリーンの棒ですが、正式名称は「車線分離標」といいます。

 製造メーカーによって商品名はさまざまで、「ラバーポール」や「ゴムポール」、「ソフトコーン」、「ガイドコーン」などと呼ばれていますが、ホームセンターなどでは「ポールコーン」の名称で販売されていることが多いようです。

 なお、車線分離標のメーカー団体である道路視線誘導標協の公式サイトではラバーポールと記載されているので、当記事ではラバーポールとします。

 ラバーポールは、おもにクルマや自転車が通る道路のさまざまな場所に設置されています。

 車線分離標という正式名称の通り、車線の位置を分かりやすくして、正しい進路を示す存在として機能しており、Uターン禁止の場所ではUターンを抑止する目的もあります。

 また自転車に向けた設置例として、歩行者が多い場所では自転車から降りて押すことを促すためにあえて自転車で通行しづらくし、危険な走行を阻止するための抑止力として設置される例も少なくありません。

 さらに車両に対してだけではなく、横断歩道のない車道を歩行者が横断する大変危険な「乱横断」を防止する目的で設置されることも増えています。

 ラバーポールはさまざまなメーカーが製造しており、原材料や製造方法など細かい部分は異なるものの、おもにポリウレタンを中心とした材料でできています。

 触ると柔らかく、タイヤで踏まれて折れても、すぐに元に戻って立ち上がる高い復元性が特徴です。

 このような特徴を持たせたのは、そもそもの始まりが暫定2車線の高規格道路での設置を想定したことにあります。

 上下1車線ずつの暫定2車線道路で車線分離標として機能を果たし、緊急車両などが安全にUターンできるように、というコンセプトで設計されているのです。

 なお、車線分離標が設置してある自動車専用道路などで一般車両がUターンすることは原則禁止されています。

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