東京2020で開催地の交通混乱必至!? 半年前のいま予習しておきたい規制の内容とは
大会期間中の首都高、日中は1000円値上げ・深夜は半額
首都高では、一時的な値上げがおこなわれる予定です。国土交通省は2020年2月4日、首都高速道路に対しオリンピック・パラリンピック期間中に、日中のマイカーの通行料金を1000円値上げできるよう事業許可を出しました。
これにより、オリンピック期間の7月20日から8月10日と、パラリンピック期間の8月25日から9月6日の計35日間で、期間中の午前6時から午後10時の通行料金が1000円値上げされることになりました。
なお、大会関係者用車両や物流車、緊急車両、事前登録済みの一部車両が除外されているほか、普通車でもナンバープレートの分類番号が「4**」「6**」「8**」でかつETCを搭載する車両については除外されています。
特定の地域や時間帯によって通行料を変動させる「ロードプライシング」と呼ばれる手法で、混雑緩和を目的とした導入は国内初とされています。
一方、午前0時から4時までの未明については、ETCを搭載する全車種を対象に通常料金を半額に割引します。マイカーだけでなく、物流関連のクルマの通行も夜間の時間帯にスライドさせることで、さらに日中の交通量を抑制する狙いがあると考えられます。
2019年7月に実施された交通規制テストでは、首都高の交通量の減少が不十分でした。これを受け、選手らのスムーズな移動のため導入されるロードプライシングですが、一方でマイカーは一般道に流れることになります。
一般道も大会会場周辺などで交通規制がおこなわれるため、一般道の渋滞は深刻化するおそれもあります。
オリンピック期間中に都内を移動する場合は、首都高だけでなく一般道についても、事前に調べておく必要がありそうです。
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2019年に開催されたG20大阪サミットは、全国から3万2千人の警察官を動員し、大阪は厳戒態勢さながらの状態となりました。
メイン会場となったインテック大阪のある大阪湾の人工島である咲洲は、ほぼ封鎖状態となり、阪神高速道などは通行止め、大阪市内の9つのエリアでは、一般道でも大規模な規制を実施した結果、市民の移動や経済活動に影響がありました。
G20大阪サミットは4日間程度の期間でしたが、長期間開催されるオリンピックは、いわゆるお盆の夏休みの直前でもあることから、影響は甚大であると予想されます。
そもそもクルマに乗らないことも視野に、早めの対策を検討すべきでしょう。
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