1980年代のカクカクボディがカッコいい! 直線デザインがイカした車5選
初モノばかりのスバル車もカクカクだった!?
●スバル「アルシオーネ」
1985年に発売された2ドアクーペのスペシャルティカー、スバル「アルシオーネ」は、スバル初で唯一のリトラクタブルヘッドライトを採用したモデルです。
外観はまさに「クサビ型」という形容がぴったりなシャープで未来的なフォルムで、空気抵抗を極限まで抑えたデザインとなっていました。
実際に空気抵抗を推し量るCd値(空気抵抗係)は0.29と、国産車で初めて0.3を下回る値を実現。
内装のデザインも外観と同様に個性的で、ダッシュボードやハンドル周りは、飛行機のコクピットをイメージさせる作りでした。
初期のモデルでは1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンのみで、FFと4WDがありましたが、後に、これもスバル初となる2.7リッターの水平対向6気筒自然吸気エンジンが追加されます。
また、グレードによっては自動で車高を調整できるエアサスペンションが採用されるなど、見た目だけでなくメカニズムも先進的なクルマでしたが、販売面では苦戦し、記録よりも記憶に残る1台ではないでしょうか。
●日産「シルビア/ガゼール」
1965年にデビューした日産初代「シルビア」は、美しいボディで話題となりながらも、かなりの高額だったことから販売台数は極少数でした。
初代の生産終了から7年後の1975年に登場した2代目では、独特な外観デザインで好き嫌いが別れたのか、販売は低迷。
そこで、1979年にモデルチェンジされた3代目では2代目から一変して角型4灯式ヘッドライトを採用し、切り立った角度のリアウインドウの2ドアクーペと、フロントエンドからリアエンドにかけてシャープなラインとした3ドアハッチバックに生まれ変わり、若者から絶大な人気を獲得します。
また、販売チャネル違いの姉妹車初代「ガゼール」も同時にデビューしました。
発売当初に搭載されたパワーユニットは、1気筒当たり2本のスパークプラグを備える2リッターと1.8リッターの直列4気筒「Z型」エンジンで、1981年のマイナーチェンジでは最高出力135馬力を発揮する1.8リッター4気筒ターボ「Z18ET型」エンジン搭載車が追加。
1982年には「スカイラインRS」と同じ最高出力150馬力の2リッター4気筒DOHC16バルブ「FJ20E型」エンジンを搭載する「シルビアRS」がラインナップされるなど、高性能化が進み、高い人気を保ち続けました。
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冒頭にあるように、近年はカクカクした直線基調のクルマは少なくなりしまた。
ところが、スズキ「ジムニー」の高い人気の背景として、直線基調のボディデザインがあり、既存のジムニーファンだけでなく女性ユーザーからも、デザインについて高い評価を得ています。
ファッションの世界では過去のものが再度流行する「リバイバル」という現象がありますが、クルマのデザインもリバイバルがありえるかもしれません。
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