知っていたら相当なマニア!? 超マイナーすぎる珍車3選
クルマを乗る人なら誰もが知っているようなメジャーなクルマがある一方で、一部のマニアしか知らないようなクルマも存在します。そこで、かつて販売されたマイナーすぎるクルマを3車種ピックアップして紹介します。
愛おしくなるほどマイナーな珍車たち
トヨタ「プリウス」のように月間2万台も売れるような人気車は、だれもが知っているメジャーなクルマです。

しかし、世の中にはメジャーなクルマばかりだけでなく、一部のマニアしか知らないようなマイナーなクルマも数多く存在。
そこで、かつて販売されたマイナーすぎるクルマを3車種ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「シャルマン」

いまから50年ほど前にダイハツとトヨタは業務提携契約を締結し、現在も相互に新型車開発で協力しあっています。
2016年にはトヨタがダイハツを完全小会社化し、直近ではコンパクトSUVのダイハツ「ロッキー」をトヨタにOEM供給して、トヨタ「ライズ」として販売し、好調なセールスを記録しています。
一方で、トヨタからダイハツへOEM供給されるケースも多く、1974年に発売されたダイハツ「シャルマン」は、その一例です。
初代シャルマンは、シャシとボディパネルの一部を2代目「カローラ セダン」から流用され、フロントとリアは専用にデザインされていました。
エンジンは1.2リッターと1.4リッターの直列4気筒OHVで、組み合わされるトランスミッションは5速MT、4速MT、2速ATが設定され、これらもカローラと同じものです。
1981年にフルモデルチェンジをおこない、4代目カローラをベースにボディパネルはすべて専用にデザインされたものになりました。
中身がカローラだったシャルマンを、あえて買うユーザーは非常に少なく、新車が販売されていた当時もレアモデルとして有名でした。
1988年にシャルマンは販売終了して、ダイハツが独自に開発した5ドアハッチバックセダン「アプローズ」にバトンタッチします。
しかし、このアプローズは設計の問題から車両火災を起こし、大幅なイメージダウンとなり販売は極端に低迷。10年ほど販売していましたが、こちらも激レア車となってしまいました。
●三菱「ピスタチオ」

1999年に発売されたコンパクトカー、三菱「ピスタチオ」は、わずか50台の限定販売でした。しかも、積極的に環境保全に取り組んでいる自治体や、公益企業などの法人で使われることが前提で販売されました。
ピスタチオに搭載されたパワーユニットは、当時、世界最小となる直列4気筒1.1リッターの直噴エンジンで、トランスミッションは5速MTのみとされ、アイドリングストップシステムの採用により燃費は30km/L(10・15モード)を達成しています。
この30km/Lという燃費は、純粋なガソリンエンジン車で世界初となる快挙でしたが、大量生産されることなく50台のみで販売を終了。限定販売としたのは低燃費技術のスタディモデルだったからではないでしょうか。
現存数は不明ですが、中古車市場でも、まずお目にかかれない超希少車です。なお、新車価格は95万9000円(消費税含まず)と安価でしたが、装備も非常に簡素でした。












