1500万円の超豪華トヨタ「アルファード」ひっそり生産終了 レクサスミニバンとの関係は?
超豪華アルファードの歩んだ歴史とは? 初代から最終モデルを振り返る
ロイヤルラウンジの歴代モデルは、いったいどんな装備を持つミニバンだったのでしょうか。初代から順に説明します。
●初代ロイヤルラウンジ
初代ロイヤルラウンジの登場は、2006年6月26日です。開発コンセプトは「『至高の快適ラウンジ』~ゆったりとした寛ぎの空間をエグゼクティブの方々に」とされ、シート表皮はG/Vが本革、ハイブリッド車はファブリック(ジャガードモケット)という仕様。
そして前出のとおり乗車定員は4名です。ハイブリッドだけの装備として、専用ショックアブソーバ、電動カーテン(スライドドア・リヤクォーター・バックドア)の特別装備もありました。
価格(いずれも発売時の消費税率込)は、アルファードG/Vロイヤルラウンジ MZ “Gエディション”が662万2350円、アルファードハイブリッド ロイヤルラウンジ “Gエディション”が708万6450円です。
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2006年に初代が発売されたロイヤルラウンジは、その後、2008年、2011年、2015年、2018年にモデルチェンジ。ベースとなるアルファードと、2008年に追加された姉妹車の「ヴェルファイア」のモデルチェンジに合わせて、新しいモデルが発売されました。
2代目から5代目(最終型)までの歴史を振り返ってみます。
●2代目ロイヤルラウンジ
2代目ロイヤルラウンジは、「ロイヤルラウンジ」「ロイヤルラウンジLE(ラグジュアリーエディション)」の2グレードで2008年7月に発売されました。開発コンセプトは「Executive private lounge 極上の移動空間で、安らぎに満ちたひとときを。」が掲げられました。
アルファードのフルモデルチェンジに加え、新たに「ヴェルファイア」ベースのロイヤルラウンジも誕生。グレードは「L」と上級グレード「LE」の2種で、LEにはエクストラキャビネット(収納、時計、冷蔵庫付き)を標準装備。
ハイブリッド車の設定はなく、3.5リッターのガソリンモデルのみの設定でした。アルファードとヴェルファイアで価格は共通で、715万円から792万9000円となっていました。
●3代目ロイヤルラウンジ
「贅沢な空間に、くつろぎの機能を満載したVIPの為の移動ラウンジ」を開発コンセプトとした3代目ロイヤルラウンジでは、ハイブリッドモデルが復活。
後席の電動本革シートは読書灯・電動オットマン付で、シート表皮にはヨーロッパの高級家具にも使用されるセミアニリン本革を採用しました。
リアセンターコンソール(テ-ブル内蔵)に加えて、全車に「エクストラキャビネット(冷蔵庫付) 」が標準装備となりました。
上級グレードのLEには、「ロイヤルラウンジ専用リヤエンターテイメントシステム」(19型ディスプレイ、DVDプレーヤー、地上デジタルチューナー)なども全車標準となります。
架装オプションとしてリモコンで操作できる「リラクゼーションシート」が設定されました。
室内サイズは2代目モデルと変わりませんが、価格は786万8000円から909万8000円に設定されていました。
●4代目ロイヤルラウンジ
アルファード/ヴェルファイアの現行モデルの「エグゼクティブラウンジ」をベースにした4代目ロイヤルラウンジは、2015年12月に発売されました。開発コンセプトは「J Modern Lounge」です。
この4代目より、レクサスLMにも採用されている「フルパーテーション」(ガラス昇降・調光機能付)が「SP」に標準装備され、価格も1500万円超となります。
ファーストクラスのようなシートにエア圧で作動する“リラクゼーションシステム”も全車標準装備です。
24インチ液晶ディスプレイ、JBLプレミアムサウンドシステム、リラクゼーションシステムなどの操作をおこなう集中コントロールタッチパネルを装備しています。価格は1387万8982円から1546万691円です。
●5代目ロイヤルラウンジ
最終型となった5代目ロイヤルラウンジは、2018年4月に発売されました。5代目モデルは装備の違いによるグレードがなくなり、アルファード/ヴェルファイアともに1グレードとなりました。
4代目の「SP」に装備されていたフルパーテーション(色やデザインは異なります)が全車標準装備となり、全車1500万円超の価格に改定。
さらにベース車両となるエグゼクティブラウンジが標準グレード・エアログレード共に対応したことで、外観の選択肢も広がりました。新車時の価格は1531万1160円から1578万5280円です。
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- トヨタ アルファード
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- 新車販売価格:359.7~775.2万円
- ボディタイプ
- ミニバン
- 販売年月
- 2019年12月~生産中
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
ロイヤルラウンジは完成車で異音がないかどうか専用のコースで出荷前に走らせてましたね
なので若干初期走行が多い(笑