街中に大蛇バスが登場!? バス2台分の「連節バス」は運転手不足の救世主となるか
連節バスは、東京オリンピック後の東京の景観を変える?
東京都では、交通局が2020年春より虎ノ門と晴海5丁目のオリンピック選手村の間で、連節バスを運行させる予定です。
さらに、東京都都市整備局によると、オリンピック終了後には選手村跡地に建設予定である総戸数5632戸の巨大マンションタウン「晴海フラッグ」と、新橋・虎ノ門を結ぶ専用バスルート「BRT(Bus Rapid Transit)計画」でも導入予定としています。
新たに生まれる新居住地区の晴海フラッグは、最寄り駅が徒歩20分ほどの距離にある都営地下鉄大江戸線「勝どき駅」となっており、鉄道整備が課題です。
これまで、勝どき駅周辺は高層マンションの建設ラッシュで急激な人口増加が起き、2019年9月現在の勝どき地区の人口は2万7113人、晴海地区は1万6120人に達していて、合わせて東京・中央区の人口の25%以上が集中しています。
そこにオリンピック後、晴海フラッグが完成すると、多くの住民が流入し、勝どき駅のキャパシティが足りなくなる可能性が大きいのです。
現在、駅の増強改修工事が進められ、2020年6月のオリンピック開催までに完了するとしていますが、駅改修に伴う総事業費は160億円にのぼります。
そういった事情もあり、鉄道以外の交通手段として連節バスに熱い視線が注がれています。
しかし、これまで導入されたハードウェアは、過去につくば万博で活躍し現在は幕張メッセ周辺を走る「富士重+ボルボ製」以外は、メルセデスやネオプラン、ボルボといった輸入車ばかりでした。
輸入車は日本の法規に合わせた構造変更や輸入コストが膨大で、約1億円/台が一般的だったといいます。
そんな市場に参入しようと開発を進めた国産メーカーが、いすゞと日野です。両社は2017年2月にハイブリッドをパワートレインとする連節バスを共同で開発すると発表、2019年5月に発売されました。
いすゞのブランドを冠したモデルが「エルガデュオ」で、日野ブランド車が「ブルーリボンハイブリッド連節バス」です。
日本の交通インフラに適した標準車両サイズは全長17990mm×全幅2495mm×全高3260mmで、定員120名(座席36+立席83+運転席1)を誇ります。
メカニカルな特徴は、モーターのみによる発進も可能なハイブリッドシステムに加えて、これまでは大型観光バス向けに導入されていた「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」が、路線バスにおいて初搭載されたことです。
このEDSSは、ドライバーに急病などの異常が発生した際、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、自動で減速、停止する緊急停止システムです。
車両価格(消費税抜)は、オプションレスの標準モデルでエルガデュオが8780万円、ブルーリボンハイブリッド連節バスが8800万円と、輸入車に較べて1割以上リーズナブルです。
法律上は従来と換わらない運行形態で、特例処置として走行レーンやルートに厳しい規制があるものの、その高い輸送能力は魅力です。今後の都市交通で重要な役割を果たしそうです。
愛媛県の姫路バス?
兵庫県の神姫バスでしょ。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
何で毎度この類の取材は運転手に直に取材しないんだろうか?
ドライバー不足を車枠の拡大で補うにはリスクが大きすぎるし、割合で担い手不足を乗りきれるわけがない
企業の好感度アップが的ならやめるべきだ