●三菱「ギャランスポーツ」

　三菱「ギャラン」は1969年から2015年まで販売していた三菱が誇る名車です。その歴史上で、幾度となくヒットを記録しますが1994年に発売された「ギャランスポーツ」はギャラン史上で特異なモデルとして知られています。

　ギャランスポーツのボディは欧州モデルをベースにした5ドアハッチバックですが、フロントに小ぶりなバンパーガードと、ルーフレールを装着した、当時のRVブームを意識したモデルです。

「GT」と「RV」を融合した「GTRV」をキャッチコピーとしてPRしていましたが、実際にトップグレードのエンジンは最高出力240馬力（5速MT）を誇る2リッターV型6気筒DOHCツインターボを搭載。

　フルタイム4WDシステムを組み合わせ、大型のリアウイングを装着するなど、本格的なスポーツ走行も可能となっていました。

　ステーションワゴン並の使い勝手のよさがある高性能な4WD車ということで、オールマイティなクルマとして評価されてもおかしくない内容ですが、販売は低迷。

　5ドアハッチバックのジンクスを証明し、ギャランスポーツは一代限りで生産を終了してしまいます。

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　プリウスは2代目以降が5ドアハッチバックながら大ヒットを記録しており、日本では完全に浸透しているといっていいでしょう。

　ほかにもシビックが5ドアハッチバックをラインナップし、欧州メーカーも数多く販売しています。

　かつてのジンクスは消え、むしろスタイリッシュなフォルムが好評なので、時間とともにクルマの好みも大きく変化しているのかもしれません。