トヨタのリーサルウエポンも登場! ホットなコンパクトスポーツ車5選

軽自動車でも侮れない、小さくて速いヤツとは

●ダイハツ「コペン GRスポーツ」

TOYOTA GAZOO Racingの手によってスポーティに進化した「コペン GRスポーツ」
TOYOTA GAZOO Racingの手によってスポーティに進化した「コペン GRスポーツ」

 軽自動車のなかでもオープンスポーツカーとして人気を集めているのがダイハツ「コペン」です。

 現行型の2代目コペンは2014年に発売され、ボディデザインが異なる「ローブ」「エクスプレイ」「セロ」の3タイプがラインナップされていましたが、よりスポーティな「GRスポーツ」が第4番目のタイプとして2019年に追加されました。

 GRスポーツは、2019年1月の東京オートサロン2019に出展された「コペン GRスポーツ コンセプト」を商品化したもので、トヨタの「TOYOTA GAZOO Racing」がモータースポーツ活動で培ってきた技術を共有し、開発はダイハツ主体でおこなっています。

 コペンシリーズのエンジンは全タイプ共通の660cc直列3気筒ターボで、最高出力64馬力、最大トルク92Nm、組み合わされるトランスミッションはCVTと5速MTです。

 燃費はWLTCモードで19.2km/L(CVT)で、現在、国内でもっとも売れているホンダ「N-BOX」がWLTCモードで19.0km/Lから21.8km/Lですから、十分に低燃費といえるでしょう。

 また、GRスポーツは、アンダーボディに補強材を追加してボディのねじれ剛性を高め、スプリングとショックアブソーバーの最適化とあわせ、安定感のあるフラットな乗り心地を実現しています。

 なお、コペン GRスポーツという名はそのままで、トヨタにOEM供給されています。

●ホンダ「S660」

軽ミッドシップスポーツとして唯一無二の存在の「S660」
軽ミッドシップスポーツとして唯一無二の存在の「S660」

 1996年に販売が終了した名車ホンダ「ビート」から19年ぶりとなる2015年に、2シーターオープンスポーツ「S660(エスロクロクマル)」が発売されました。

 軽自動車では珍しいリアミッドシップを採用し、搭載されるエンジンは専用のターボチャージャーを採用した直列3気筒ターボエンジンで、優れたレスポンスを実現。トランスミッションは6速MTとCVTが選べます。

 最高出力64馬力、最大トルク104Nmを発揮し、トルクにおいては軽自動車トップクラスに君臨し、燃費もWLTCモードで6速MTが20.6km/L、CVTが20.0km/Lとなっており、ライバルのコペンを上まわっています。

 また、車体の動きをコントロールするためにブレーキ制御を活用して、コーナーリング時に少ないハンドル操作でスムーズな車両挙動を実現する「アジャイルハンドリングアシスト」をホンダの軽自動車で初めて採用。

 さらに、足まわりは前後独立サスペンションに、260mmの大径ディスクブレーキを4輪に装着することで、優れたコーナーリングと制動力を実現しています。

 なお、先のオートサロン2020の会場で、マイナーチェンジされたS660が発表されています。内外装の一部デザインが変更されたのと、装備の充実が図られました。

※ ※ ※

 2020年1月10日より先行予約が開始されたGRヤリスの予約台数が、2週間で約2000台にのぼることが明らかになりました。

 高性能な本格的コンパクトスポーツが久しぶりに発売されるとはいえ、税込価格が396万円から456万円の高額なモデルがこれほど売れるとは驚異的です。

 それだけ、GRヤリスのようなモデルを、待ち望んでいた人がいるということでしょう。

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