マツダの数字車名戦略は成功したのか ヴィッツ捨てたトヨタとの違いとは

マツダはアクセラのモデルチェンジに合わせ、マツダ3と車名変更を行いました。これを機に、アテンザはマツダ6、デミオもマツダ2へと変更。なぜ認知されていた車名を変える必要があったのでしょうか。

欧州はメーカー名+数字がトレンド!?

 なぜそうした戦略無しにマツダは車名変更したのか。このあたり、昨今のマツダの超強気ブランド戦略を行っている人達の好みなんだと思います。

長らく愛されてきたデミオをマツダ2に変更したマツダ
長らく愛されてきたデミオをマツダ2に変更したマツダ

 またマツダの関係者は「ヨーロッパを見ても車名よりメーカー名+数字の方がブランドイメージも解りやすく主流」というのですが、ロールスロイスや、ポルシェ、フェラーリなどの高級モデル、さらにはアストンマーチン、ジャガーなども全て車名。アメリカ車だって全部車名です。マツダにユーザー側が車名変更を希望したという話も聞きません。
 
 バブル時代、マツダは「モデル数を増やせば売れる」と考えた経営陣が、自動車ジャーナリストでさえ覚えきれないほどの派生車種を出し、結果としてその戦略は大失敗しました。いまは同じことをやっているような気がします。

 新車購入するユーザーを考えず、こうしたブランド戦略をやっているかぎり、2020年もマツダは「良いクルマ出してるのに売れ行き伸びない」が続いてしまうと思います。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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