オートサロンがモーターショー化? カスタムカーの祭典で新型車が続々発表される訳
東京オートサロン2020で発表される注目モデルとは?
ダイハツと三菱も、東京モーターショーでなく、東京オートサロンで軽自動車を世界初公開します。
ダイハツは「タフト」という軽SUVを、スズキ「ハスラー」の対抗馬として出します。ダイハツからすればハスラーの独走を何とか止めたいのでしょう、タフトはワイルドなデザインで、価格や装備次第では人気が爆発するかもしれません。
三菱は、「eKシリーズ」のスライドドア仕様の新型「eKスペース」を東京オートサロンに出展します。日産では「デイズルークス」として販売されていますが、ホンダ「N-BOX」のライバルとなる背の高い軽自動車です。
さらにホンダは、2シーター軽自動車の「S660」のマイナーチェンジを、東京オートサロンで発表する予定です。
なぜ軽自動車を東京オートサロンで発表するのでしょうか。それは、東京モーターショーだと、大物のライバルが多いため埋もれてしまうためだと思われます。
軽自動車以外でも、日産は、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の人気に押される一方の「エルグランド」をベースとし、派手なフロントグリルでドレスアップした「エルグランドAUTECH」を発表。
さらに、1億円超というイタルデザイン仕様の「GT-R」や、環境時代のスポーツモデルとして普及していきそうな全日本EV選手権仕様の「リーフ」など、楽しさを前面に押し出したモデルを展示します。
また、興味深いのが外国勢です。東京オートサロン初出展となるボルボは、大きなブレンボのブレーキやオーリンズのダンパーを採用する「S60」と、「XC60」のスポーツモデル「ポールスター エンジニアード」を発表します。
発売初日で売り切れたS60に続き、人気のSUVにまでスポーツモデルを追加するというのですから、ボルボのイケイケ度は強烈です。
※ ※ ※
東京オートサロンの面白さは、自動車メーカーが出すドレスアップカーや新型車に留まりません。
超派手なチューニングカーや、妖艶なお姉さまに至るまで、東京モーターショーよりはるかに奥行きのある自動車文化を楽しませてくれます。
最近クルマが面白くないという人でも、東京オートサロンに行けばワクワク出来ると思います。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。