オートサロンがモーターショー化? カスタムカーの祭典で新型車が続々発表される訳
これまで、隔年で開催される東京モーターショーで新型車を発表されることが多かったのですが、最近では年明け早々に開催されるカスタムカーイベント「東京オートサロン」で新型車が初公開されることが増えました。それは一体なぜなのでしょうか。
自動車メーカーはモーターショーよりオートサロンを重視?
これまで新型車といえば、当然のことながら東京モーターショーで発表されてきました。
東京モーターショーは隔年開催のため例外はあるものの、少なくとも東京モーターショーの次の年に発売されるモデルであれば、たくさんの人に見てもらえるし、さまざまなメディアが露出をしてくれるので、東京モーターショーで初披露するのが望ましいといえます。
実際、2019年10月に開催された東京モーターショー2019では、トヨタ新型「ヤリス」やホンダ新型「フィット」、トヨタ新型「MIRAI」など、多くの新型車が初公開されました。
ところが最近では、東京モーターショーで新型車を発表せず、新年早々に開催されるカスタムカーイベントの東京オートサロンで新型車を公開することが多くなりました。
2020年1月10月から12日に開催される東京オートサロン2020の出展車リストを見ると、モーターショーに出さなかったクルマもたくさんあります。
その筆頭はトヨタ新型「GRヤリス」です。今後は燃費規制や騒音規制など極めて厳しくなるため、いまや世界規模でスポーツモデルの新規開発をおこなわなくなっています。スバルがハイパワーエンジンを絶版させているのもその規制のためです。
トヨタの場合、燃費の良いハイブリッド車をたくさん販売しており、燃費総量規制に余裕を残しています。
他社が派手なクルマを出せないなか、GRヤリスを国際的なイベントである東京モーターショーに出展すれば世界的なニュースになりますが、トヨタは(正確には出展社を含めTOYOTA Gazoo Racing)東京オートサロンで発表することを選んだのです。
すでにプロトタイプの試乗レポートなど出回り盛り上がっているGRヤリスながら、カモフラージュ無しの写真や、車重、出力に代表されるスペックを全く公表していません。
東京オートサロンではスッピンのボディは公開されますが、そのほかの情報がどこまで出てくるかわかりません。
しかし、久し振りの大型新人ということもあって、世界規模で大いに話題となることでしょう。
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