新型「ハスラー」と「スペーシアギア」は何が違う? スズキ軽SUVを徹底比較!

スズキは2019年12月24日に軽SUVの新型「ハスラー」を発表しました。一方、スズキにはほかにも軽SUV「スペーシアギア」もラインナップしていますが、どのような点が違うのでしょうか。

新型「ハスラー」はフルモデルチェンジでどう変化した?

 スズキが2019年12月24日に発表した新型「ハスラー」は、軽トールワゴンとSUVをかけ合わせたクロスオーバー軽自動車として人気のモデルです。2014年に初代が発売され、新型モデルで2代目となりました。

 その一方、2018年12月20日に発売されたスズキ「スペーシアギア」も、新型ハスラーと同じくSUVテイストが取り入れられた軽ハイトワゴンです。2台には、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。

(写真左から)スズキ新型「ハスラー」と「スペーシアギア」
(写真左から)スズキ新型「ハスラー」と「スペーシアギア」

 新型ハスラーは、2019年3月に発売された日産「デイズ」や、同年8月に発売されたホンダ「N-WGN」と同じ、軽トールワゴンと呼ばれるジャンルに属する軽自動車です。スズキのラインナップでは、「ワゴンR」も該当します。

 ハスラーの特徴は、大径のタイヤやフェンダーアーチモールなどで強調されたSUVらしさと、ポップな印象を与える丸いヘッドライトです。

 発売年の2014年には、全国軽自動車協会連合会が発表する軽自動車販売ランキングで10位(販売台数10万4233台)を記録。その後、2015年は9位(9万5557台)、2016年は7位(8万5762台)、2017年は10位(7万2600台)、2018年は8位(6万5291台)と安定した人気を保っています。 

 およそ6年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型ハスラーのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm、ホイールベースは2460mmです。

 現行モデルの全長3395mm×全幅1475mm×全高1665mm、ホイールベース2425mmと比較すると、ホイールベースが35mm長くなったことが最大の変更点といえます。なお、ホイールベースはワゴンRや同社の軽セダン「アルト」と同一値です。

 新型ハスラーのデザインにおいて、フロント部は現行モデルのデザインと同じ雰囲気を踏襲しています。丸いヘッドライトやアンダーガードなどで、タフな印象と可愛らしさの両立に成功しているといえるでしょう。

 リアも、縦型テールランプが採用されるなど、デザインはそれほど変えられていません。

 一方、ボディ側面のデザインのテイストは変わっています。A・Bピラーがブラックアウトされた現行モデルに対し、新型モデルでは窓ひとつひとつが独立感のあるデザインとなり存在感が向上し、さらにCピラーに窓を追加してシックスライトウインドウを採用。

 ドア全体やフェンダーも角張ったデザインとなり、スズキの軽SUV「ジムニー」に近い雰囲気も感じさせます。

 また、室内のデザインも一新され、メーター/カーナビ・オーディオ/グローブボックスにそれぞれ時計のベゼルのような枠を設けたデザインを用いて、遊び心が演出されています。

 インフォテイメント面では、スズキ初となる9インチモニターを採用。見やすい大画面が採用された、スマートフォンとの連携も可能なメモリーナビゲーションとなっています。

 ラゲッジルームは防汚性の高い仕様となっているほか、多彩な収納スペースでレジャーシーンでも使い勝手の良いつくりです。

 搭載されるパワートレインは自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類で、全車にCVTとマイルドハイブリッドシステムを搭載。駆動方式は2WD/4WDが選べます。4WD車の走行モードには「スノーモード」が追加されました。

 安全装備面では、「デュアルカメラブレーキサポート」が夜間の歩行者検知に対応したほか、また、スズキ軽初となる全車速での追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制機能が、ターボモデルに採用されています。

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