なぜ高級車にはアナログ時計が装着される? ラグジュアリーカーと高級時計ブランドとの関係とは
高級車と高級時計ブランドのコラボとは?
高級車と高級ブランドのアナログ時計がコラボしたモデルが存在します。コラボモデルには、どのようなものがあるのでしょうか。
●メルセデス・ベンツ「AMGシリーズ」× IWC
メルセデス・ベンツのラインナップのなかでも、パワーと豪華な内装や装備で特別な存在となっている「AMG」。車両価格が数千万円ともなれば、それに見合う時計も限られてきます。
メルセデス・ベンツに採用されているのはIWCです。ジュエリーやファッション時計などの超高級ブランドを傘下に持つスイスのリシュモン・グループに属するIWCなら、お互いの価値にふさわしい相手といえます。
アナログ時計が装着されることについて、メルセデス・ベンツ日本は次のようにいいます。
「『Eクラス』や『Sクラス』などの高級モデルや、2シータースポーツモデルを中心に、以前からアナログ時計が装着されていました。AMGモデルなどでは、時計にIWCを採用しています」
●ベントレー × ブライトリング
走る不動産ともいわれる超高級車ベントレーのインパネに鎮座するのは、スイス製高級時計ブランド「ブライトリング」のアナログ時計です。
ベントレーとの関係性も良好で、ブライトリングがベントレーとコラボした腕時計を多数リリースするほどの間柄です。
ちなみにクルマに搭載されるのは基本的にクォーツ(電池式または電気式)になるのですが、なんと「ブライトリング」ご自慢の最上級機械式時計「トゥールビヨン」がオプションで用意されているそうです。
●キャデラック「エスカレード(2代目)」× ブルガリ
現在はデジタル化が著しいアメリカの高級車ブランド「キャデラック」のSUVとして人気の高い「エスカレード」は、2002年の2代目に高級宝飾メーカーであるブルガリの製アナログ時計を採用していました。
古臭いイメージから脱却したインテリアで非常に評判も良かったのですが、残念ながら2007年登場の3代目からは採用されていません。
●マセラティ × ラ・サール
1998年にフェラーリに買収される前のマセラティといえば、ダッシュボードに金色に輝くアーモンド型のアナログ時計がアイデンティティでした。
一時はカルティエ製ともいわれていたこのアナログ時計ですが、正式にはスイスのラ・サール社製のものが装着されていました。
現在はラ・サール社製ではなくなったものの、アーモンド型をモチーフにしたアナログ時計を引き続き採用しています。
※ ※ ※
腕時計は男性が身に着ける装飾品であり、高級車と高級時計のブランドイメージの相性は非常に良いといえます。
最近では、クルマにアナログ時計が装着されるだけでなく、クルマのブランド自体がコラボした腕時計を発表することもあり、セイコーウォッチと日産「GT-R」やホンダ「NSX」などスポーツカーがコラボレーションした限定ウォッチが登場して話題になりました。
なお、GT-Rのコラボウォッチは、日産とイタルデザインの共同開発車である「GT-R50 by Italdesign」にインスパイアされたもので、価格(消費税別、以下同様)は2000万円、最大3本の完全受注生産のカスタムメイドモデルです。
さらに、1969年の初代「スカイライン2000GT-R」の登場から50周年を記念した限定モデルで、価格(消費税抜)は220万円で世界限定200本が販売されました。
また、NSXのコラボウォッチは、2019年モデルの新色「サーマルオレンジ・パール」を取り入れたデザインで、価格は50万円でこちらも限定200本が販売されました。
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