メルセデス-AMG「A 35」は、ちょっとマイルドでちょうどいい!
これまでメルセデス-AMGのエントリーモデルであった「A 45」ですが、400馬力オーバーの最強の4気筒エンジンは、気軽にAMGの世界を知るには少々過激すぎました。そこで、新たに追加されたマイルド仕様の「A 35」に試乗して、AMGのエントリーモデルにふさわしいか確認しました。
過激ルックでコスパ高し! いまならA 35はEdition 1を狙え
AMGといえばかつて、メルセデス・ベンツにカタログモデルにない大排気量のエンジンを移植し、サスペンションを固めてハードな乗り味というイメージでした。
しかし、メルセデス-AMGという、メルセデス・ベンツのサブブランドの一翼を担うようになってからは、ハードコアなモデルだけでなく、気軽にドライブできるマイルドな仕様もラインナップするようになりました。
トンガッていないAMGは、そもそも必要なのでしょうか。
「Aクラス」のAMGモデルである「A 45」は、3代目となる先代のW176型で初めて登場しました。
搭載されるエンジンは、360馬力の1991ccの直列4気筒DOHC直噴ターボで、市販車最強の4気筒エンジンと呼ばれていました。このエンジンは最終的には381馬力までチューンナップされます。
エキゾーストサウンドは大変勇ましく、減速しなければならないシーンで、それほど必要もないのについついパドルシフトでシフトダウンしてしまうほどでした。
Aクラスのモデルチェンジに伴い、A 45も新しいエンジンを搭載して刷新されます。日本に導入されるのは、もっとも過激な421馬力の「A 45 S 4MATIC+」です。先代に比べると40馬力もアップしています。
初代A 45で、そのパワーを持て余していたようなオーナーには、もはや手に負えないポテンシャルです。
A 45 S 4MATIC+は、サーキット走行を楽しみたい人にとってはエントリーモデル的な存在です。しかし、普段遣いするには少々神経が休まらない、過激すぎる面があります。腕に自信がある人でも、足グルマとして使うにはポテンシャルを使い切れず、かえってストレスが溜まってしまうかもしれません。
そこで、「A 35 4MATIC」の出番というわけです。
A 35 4MATICに搭載されるエンジンは、A 45 S 4MATIC+と同じ1991ccですが、当然ながら最高出力と最大トルクは抑えられています。両車を比べると次のようになります。
・A 35 4MATIC
最高出力:306馬力/5800rpm、最大トルク:400Nm/3000−4000rpm
・A 45 S 4MATIC+
最高出力:421馬力/6750rpm、最大トルク:500Nm/5000−5200rpm
スペックを見比べただけで、A 35 4MATICの方が常用域で扱いやすいということがわかります。
試乗車は発表記念特別仕様車の「A 35 4MATIC Edition 1」です。ひと目で分かる通常モデルとの違いは、大型のフロントスプリッター、フロントバンパーサイドに使いされたフリック、大型のハイグロスブラック仕上げのリアウイングです。
外装色はデニムブルーが採用され、サイドにはマットテックゴールドの専用デカールが貼られています。ホイールもマットテックゴールドで19インチのAMGマルチスポークアルミです。
インテリアも専用のAMGパフォーマンスシートや専用トリムが採用され、特別感あるものに仕上がっています。
さらに「ナビゲーション・パッケージ」、360度カメラシステム、ヘッドアップディスプレイ、アドバンスドサウンドシステム、エナジャイジング パッケージプラスが含まれる「AMGアドバンスドパッケージ」が標準装備されます。
その上、AMG ライド コントロール サスペンション、前席のマルチコントロールシートバックまでもが標準装備され、走行性能と快適性能が高次元で両立されていて、シートに座っただけでAMGのエントリーモデルのクオリティの高さを感じることができます。
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